会社員リモートワーカー

【東京】社員全員がリモートワーカー! 自分のペースを大切にする自由な働き方

赤坂にオフィスを構えるアタラ合同会社は、なんと社員全員がリモートワーカーというIT企業。オフィスに出勤するのも、自宅で仕事をするのも自由に決めることができます。今年の1月からアタラ合同会社に入社した鶴見亜希乃さんもまた、育児をしながら仕事をするリモートワーカーママです。鶴見さんがリモートワークを選んだ理由とは? 会社にお邪魔しお話を伺いました。

鶴見 亜希乃(Akino Tsurumi)
千葉県出身。大学卒業後にIT企業に勤務。SIやプログラミングなどの業務を担当。長男の出産を機に仕事を辞め、これまでの経験を活かしフリーランスとして自宅で仕事を始める。その後、次男が3歳の時に再びIT企業に転職し、2年ほど会社勤務を経験する。昨年、長男が小学生になったことをきっかけに、子育てを優先できる働き方について考え、アタラ合同会社に入社。

 

来られる日は、ほぼオフィスに出勤。ただし、いつでもリモートワークが可能

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―鶴見さんがこの会社で働こうと思った理由について教えてください。

鶴見さん(以下敬称略):ある程度自由な勤務スタイルは、転職先を探す時に重要視しました。完全なリモートワークを求めていたわけではありませんが、自分の希望に合わせて好きな時にリモートワークができたら良いなと思っていました。たとえば、子どもの授業参観の時、以前の職場では半休をとっていましたが、リモートワークであればその必要はありません。午前中はオフィスに出勤して、授業参観の時間には学校に行き、その後は家で仕事をする、そんな時間の使い方ができます。

あとは、開発している製品に興味を惹かれたということも、この会社を選んだ理由の一つです。弊社では広告業界向けのツールを開発しているのですが、広い範囲で応用できるプロダクトなので面白いなと感じました。

―社員の方全員がリモートワーカーであるとお聞きしました。鶴見さんは週に何日くらいオフィスに出勤しているんですか。

鶴見:社員は皆、リモートワークが可能です。毎週火曜日が社内ミーティングなので、その時に同僚全員と顔を合わせます。

私は、子どもが病気になったりしない限りは、ほぼオフォスに来ています。ただし、出勤は義務ではありません。学校行事の時に午前中だけ会社に来たり、子どもがインフルエンザになった時は1週間くらい家にいて看病しながら仕事をしています。会社に出勤すること自体は苦じゃありません。やっぱり大人と一緒にランチをしたい時もありますよね(笑)。なので、来れる時はオフィスに来るというスタイルで仕事をしています。

―鶴見さんの1日のタイムスケジュールを教えていただけますか。

鶴見:朝起きて、私は小学2年生の上の子と一緒に家を出ます。保育園時代の名残なのか、彼は私と一緒に家を出ないと学校のスイッチが入らないみたいなんですよね。だから同じ時間に家を出るようにしています。6歳の次男を保育園に送っていくのは夫の担当です。特に授業参観などの用事がなければ17時くらいまではオフィスで仕事をして、19時までに長男を学童に迎えに行きます。授業参観がある日などは、15時くらいには家に帰ってきて、家事をしながら仕事をしたり……。夜、子どもたちを寝かしつけてから、少しだけ仕事を片付ける日もあります。

 

時間に縛られないリモートワーカー。だからこそ感じるオンとオフの切り替えの難しさ

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―リモートワーカーになって変わったと思うのはどんなことですか。

鶴見:会社に行かなくてもある程度仕事を進めることができるのは、リモートワークのメリットだと思います。あとは、必要以上に時間に縛られることがなくなったので、開放感はありました。電車が遅れているから走って会社に行かなきゃ、と焦る必要もありません。あとは、定時勤務をしていた時は昼の休憩時間が12時から13時、のように定められていたので作業を中断しなければいけませんでした。しかし、この仕事に変わってからはランチの時間も自分で自由に決めることができて良いなと思っています。IT関係の仕事は気持ちが乗ってくると、ランチを後回しにして作業したい! と思う時もあるので。

―逆に、リモートワークの難しさはどんなところだと思いますか。

鶴見:際限なく仕事をしてしまうところでしょうか。あれもこれも、と仕事をしてしまい区切りが難しいと感じます。あとは、子どもが病気の時に、在宅で仕事ができるというメリットはありますが、内勤で働いていた時のように「完全に休み」ではないので、1日分の成果を出さなくてはとプレッシャーを感じることもあります。それは会社側から言われているわけではありませんが、自分の中でどうしても「やらなくちゃ」と焦ってしまうんです。

―家でも仕事ができるからこそ難しい部分ですよね。鶴見さんご自身が、切り替えの仕方で工夫していることなどはありますか。

鶴見:そうですね、本当に疲れてしまった日はスパッと寝て休んでしまうこともあります。土日は意識して仕事をしないと決めたり。反対に、平日に用事があって仕事ができない場合は、土日に作業を回すこともあります。そのような仕事の調整は行っています。

あとは、家で仕事をしていると行き詰まってしまうこともあるので、息抜きに家事をして体を動かすようにしています。仕事の合間に掃除機をかけたり、洗濯物をやったり、日常的な買い物に出かけることも仕事の息抜きになります。

―リモートワークをしていると、オンラインでやり取りをすることも多いと思いますが、社員同士のコミュニケーションで工夫していることなどがあれば教えてください。

鶴見:微妙なニュアンスの内容は文面で伝えるのが難しいので、実際に対面して話すようにしています。ただし、リモートワーカーなので、タイミング良く会えるとは限りません。電話を使う時もありますが、2〜3人で会議のように通話ができたり、お客様からの通話を家で受けた時に、別の社内メンバーに転送できるようなシステムがあったら便利だなと思っています。

 

子どもが思春期を迎えた時、なるべくそばにいてあげられる働き方

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―休日はお子さんや旦那さんに合わせて仕事もお休みするのですか。

鶴見:そうですね。夜に少しだけやる時はありますが、家族が土日休みなので私も一緒に休んでいます。子どもたちは習い事に行ったり、たまに家族みんなで出かけることもありますよ。

―リモートワークと子育てを同時に行う中で、気をつけていることはありますか。

鶴見:常に仕事は発生しているので、ちょっとトラブルがあった時は、ご飯を作りながらメールを打つこともあります。でも、スマホを見ながらご飯を食べるのは良くないですよね。なるべく食事の時間は仕事に触れないように気をつけています。あとは、子どもたちはいつも21時頃には寝かせるように努力しています。19時頃に家に帰って、そこからは1分1秒を争う感じで動いています。昔からそうやっているので、子どもも習慣になって21時には布団に入っていますよ。そうすることで、自分の時間も確保できます。

―今後もお子さんたちのことを考えて、リモートワークを続けていく予定ですか。

鶴見:この先もずっと仕事は続けていきたいなと思っています。子どもが大きくなって思春期になった時に、もう少し家にいて寄り添ってあげたいなと考えています。その時に仕事に穴を空けなくて済む体制を今から整えていきたいですね。成長に伴って育児の質って変化してきますよね。男の子2人なので、難しいなあと思うことは多いです。大きくなると今とはまた違った心配事が生まれてくるかもしれないので、なるべく家にいて近くで子どもたちを見守りたいと考えています。

 

女性に限らず、誰もが当たり前にリモートワークを選択できる未来に期待

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―今後、リモートワークのスタイルをほかの方にも勧めていきたいと思いますか。

鶴見:IT企業ならば工夫次第でリモートワークができると思うので、これからもっと増えていけば……と思っています。成果ではなく労働時間で評価される企業が多いので、そういった業界特有のスタイルも変化していくべきだと感じます。「何人が何時間働いた」という見方ではなく、成果を重視していかに効率良く仕事をしていくことが、今後のIT業界では大切になってくるのではないでしょうか。

―リモートワークが浸透していくことで、働きやすくなるお母さんも増えるかもしれませんね。

鶴見:そうですね。ただ、リモートワークは女性ばかりがターゲットになりやすいので、そういった括りも今後は変化していってほしいですね。弊社では男女関係なくリモートワークを行っていますが、一般的にはどうしても、出産や育児があって人生に変化が起こりやすい女性ばかりがリモートワークの対象になりがちです。しかし、小さい子どもがいるお父さんや、介護をしている男性だってリモートワークが必要だと思います。女性だから、男性だから、女の人は子どもを産むからという理由なしに、「自分のペースを大切にできる働き方」としてリモートワークが選択できる未来に期待しています。それこそ、独身の方や特別なハンデがない方でも、一つのスタイルとして当たり前にリモートワークができたら良いですよね。

―なるほど。確かに、女性に限らず誰もがリモートワークを選択できることが望ましいですね。最後に、今後の目標や展望がありましたら教えてください。

鶴見:会社としてはお客様も増えてきているので、お客様のスピードに合わせて作業をスピードアップしていきたいです。そのために働き手の1人ひとりが大変になるのではなく、より作業を効率化していくことがベストではないでしょうか。ですから、新たなツールやアイデアが必要になってくるかもしれません。これからも、より多くのお客様の満足度を高められるように頑張っていきたいです。

―貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。鶴見さんの仰るように、社会全体の「働き方」に関するステレオタイプが変化し、誰もが私生活を大切にしながら働けるような未来に期待が高まります。鶴見さんのワークスタイルは、新たな働き方のひとつのロールモデルとなり、ワークスタイルに悩んでいる人たちの背中を押してくれるはずです。

 

この記事の著者:佐藤愛美(Megumi Satou)

保育士とライターのダブルワークを5年間続けた後、フリーライターとしてワークスタイルを確立。女性の生き方、子育て、社会問題等のテーマを中心に執筆している。保育園で連絡帳を書くことも、ライターとして記事を書くことも根本は同じ。「人と向き合い、心に触れる文章」をモットーに事業を展開中。

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