キャスターの人々

憧れていたはずの海外生活がとにかくキツかった話。(村田さん)

Ryo Murata@東京都民(CMO)

 

僕は大学を1年で辞めてフィリピンに10か月間行っていた。というのも大学1年の冬からITベンチャーでのインターンを始め、IT、ベンチャーというものに惹かれ、その本場シリコンバレーに行こうと思ったからだ。

ただ、全く英語が話せなかったのでTOEFLの勉強も兼ねて、まずはフィリピンに行くことにした。

子供の頃からなんとなく海外への憧れがあって、高校生くらいの時は仕事で海外に行ける仕事に就きたいなとなんとなーく思っていた。

その理由は単純でカッコイイから。

海外で働く、生活するってなんかカッコイイ。20歳にしてそれを実行することを決めた。フィリピンでも海外は海外だ。大学を辞めて、単身海外生活。なんかイイ。

実際出国前には周りの人から「すごいね!」「かっこいいな!」と言ってもらえて、憧れの海外生活に胸弾ませていた。

ただ、

行ってみたら全然そうじゃなかった。

はじめの4か月はまだよかった。日本人がいる語学学校で英語の勉強。同年代の友達もいるし、生活のサポートもある。作られた環境での生活だった。

学校を卒業し、TOEFLを取得した後はより実践的な場で英語を使いたいと思い、現地で働ける場所を探した。その中で見つかったのがセブにある韓国法人の語学学校だった。

運営しているスタッフと生徒は韓国人で先生やスタッフがフィリピン人で日本人は自分以外に一人もいないところ。

でも、セブはフィリピンの中でも最も都会でスタバも近くにあるし、でっかなショッピングセンターもあるし、休日には海にも行きやすく、日本人にも生活しやすいエリアだし大丈夫だと思ってた。

そのエリアにあるアパートを貸してもらってそこで生活していた。ようやく本格的な海外での本当の生活がスタートした。

憧れていたはずの海外生活なのに、ここでの生活は本当にキツかった。

日本語は話せないし、自分のことを知っている人は誰もいない。そのうえ仕事も楽しくなく、とにかく1日1日が長かった。

何をしたくて海外に来たのか、自分はなにがしたいのかを考える日々。

そんな時に英語の勉強として見ていたTEDという動画サイト、そこで見た動画の1つがこれだ。

リック・エリアス:不時着事故から学んだ三つのこと

プレゼンでは飛行機の事故で死ぬと悟った人が人生において何が重要かという点について事故を境に変化した考え方を話している。

このプレゼンの中の2つ目で次のような言葉がある。

I no longer try to be right; I choose to be happy.

-正しさよりも幸せを-

当時これがめちゃくちゃ刺さった。

大学を1年で辞めた時点で一般的な正解なんてとっくに捨てたと思っていた。

でもそうじゃなかった。

フィリピンに来たのはシリコンバレーに行くため。将来的に海外で働くため。

そのために大学まで辞めてきた。フィリピンまで来てシリコンバレーの大学に入る資格も得た。もう準備万端だ。

でもよくよくなんで海外で働きたいか考えてみると、海外で働くのがカッコイイという勝手に自分で決めたイメージであり、正解だった。

海外で働いて、生活している自分が幸せなのかなんて考えたことなかった。

何が自分にとって幸せかを考えた時に少なくとも海外で働くことではなかった。

その瞬間に「海外で働きたい。」という想いはさっぱりなくなり、日本で家族や友人との生活、好きな人たちと好きな仕事をしたい。

幸せの形は変わっていくけど、正しさよりも幸せを選び、1日1日を後悔しないように生きよう。

そう思った。

こういう風に思えただけでもフィリピンに来てよかった。

この経験があったから、働き方についても考えるようになり、今キャスターで働いているのだと思う。

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