働き方を自由に選べる社会を目指して「at Will Work」設立イベント

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あちこちで「多様な働き方」が議論されています。しかし、それぞれの議論の成果を横断的に利用する機会はまだあまりないのが現状です。2016年8月23日、さまざまな団体・テーマを横断して総合的に働き方を考える「一般社団法人at Will Work」の設立イベントを見てきました。

一般社団法人at Will Workとは

IT活用、経済活性、地方創生、女性活躍、ダイバーシティ、組織のあり方、起業、グローバルなど、働き方を取り巻く様々なテーマごとに、さまざまな企業の「 働き方事例 」を共有、研究・体系化。
すでに取り組まれている既存団体・活動と協業し、それぞれのテーマを横串しで横断しながら、日本の今とこれからの働き方について考えるために設立された団体です。

多様な働き方を知ってもらえる機会を作りたい

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最初に代表理事を務める藤本あゆみさんより一般社団法人at Will Work についての説明がありました。

始まりは、昨年、Googleが中心になって取り組んでいた「Women Will プロジェクト」だそうです。
プロジェクトに携わるなかで、藤本さんは働きにくさを感じているのは「働くママ」だけではないと気づき、すべての人にとって働きやすい社会について考えるようになったそうです。

そして、たどり着いた結論が「選択」の重要性。
「ライフスタイルやライフステージ、価値観が多様化する中で、全て人にあてはまる「正解」を探すのは無意味です。ひとりひとりがその人にあった働き方を自由に選択できるということが重要で、選択するためには、さまざまな選択肢を知ることが必須、だから『知る機会を作ろう』という思いで設立した」と話していました。また「Women Will プロジェクト」に関わった多数の団体や企業の方々の力を繋げたら、もっと変化のスピードを速めることができるとも考えたそうです。

「at Will Work」は直訳すると「随意雇用契約」という意味ですが、すべての人が意志と意思(will)をもって、「自分はこう働きたい」言える社会、「雇用主も雇用者も対等である=働き方は自分で決める」という思いが込められています。

働く場所・時間を自由に選べるユニリーバ・ジャパンの新人事制度「WAA」

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次に、ユニリーバ・ジャパン 取締役 人事総務本部長の島田由香さんによるインプットセミナーが行われました。

ユニリーバ・ジャパンの新人事制度「WAA」(Work from Anywhere and Anytime)は上司に申請すれば、理由を問わず、働く場所・時間を社員が自由に選べる制度。全社員が対象で、期間や日数の制限はありません(工場勤務など一部の職種は対象外)。
平日の6時~21時の間で自由に勤務時間や休憩時間を決めら、会社以外の場所(自宅、カフェ、図書館など)でも勤務は可能。子育てや介護との両立だけでなく、スポーツジムに通うなど、自分のライフスタイルを大切にできるようになったと好評だそうです。

島田さんの「上司から姿が見えていないと『あいつ仕事をしていないんじゃないか』と思ったり『仕事をしてないと思われるんじゃないか』と恐れたりするのは妄想、心配するより、信頼することが大事」という言葉が印象的でした。

参考:ユニリーバ・ジャパン、新人事制度「WAA」を導入

その後、理事のひとりである猪熊真理子さんのファシリテーションによる「理想の働き方を考えるワークショップ」、さらに懇親会が行われ、大いに盛り上がりました。
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ライター所感

さまざまな働き方を、さまざまな人が、それぞれの立場で考えています。草の根的な取り組みも大切ですが、会社や組織といった枠を超えた大局的な見方が必要不可欠です。大企業や政府といった大きな枠組みが動き出すことで、全体が大きく変わっていくのを感じました。私たちの働き方は、これからますます「at Will」な方へ向かっていくのでしょう。

この記事の著者:曽田照子(Teruko Soda)

ライター。広告プロダクションでコピーライター経験後、1992年よりフリー。書籍、広告、WEB、フリーペーパー、情報誌など、多彩な媒体に執筆。得意分野は子育てと生活、女性の生き方。著書「ママが必ず知っておきたい!子どもに言ってはいけない55の言葉」メイツ出版、「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたとき読む本」中経の文庫、「お母さんガミガミ言わないで!子どもが勉強のやる気を失う言葉66」学研パブリッシングなど。


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by caster-biz