米リモートワーカーが明かす、仕事と生活バランス達成の5つの秘訣

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アメリカでは、日本よりもリモートワークが社会に浸透していると言われています。勤めている会社から、週1回でも在宅勤務を許可されている人までを含めると、国全体の労働者の4割以上が、すでにリモートワークを実践しているのだそうです。

在宅勤務では、仕事と生活の境界がどうしても曖昧になりがちです。延々と仕事を続けてしまうことが、燃え尽き症候群の原因になることもしばしばあります。在宅で働く時、仕事と生活のけじめはどうすればつけられるのでしょうか。このテーマについて、ウェブデザインなどを扱うInVision社のクリスティン・ヒラリーさんが、複数の在宅ワーカーにインタビューしたコラムがあります。その中から、日本のリモートワーカーにも役立ちそうなポイントをピックアップ。5つの秘訣としてまとめてみました。

仕事モードに入るための習慣を持つ

Sevenality社の共同経営者デイヴィッド・ヤルデさんは、インタビューにこう答えています。「私は毎朝、出勤する時のように着替えます。これが仕事モードへの切り替えになるんです。それに急に顧客とのオンサイトミーティングをすることになっても、慌てなくて済みますからね。昼食は、家の中の仕事以外のスペースで食べるようにしています。夕方仕事を終えたら、外に出て歩きます。帰宅したら、家着に着替えます。着替えるとまた家庭モードに切り替わるんです。これまでの経験から、自分の創造性を大切にしないといけないと気付いたんです。特に子供がいるとね。」

Advanced Information Management, Inc.の設計マネジャーのブリジット・コーヘンさんは「オフィスで同僚が働いているのと同じ時間帯に働くようにしています。一日の仕事の後には、エクササイズのクラスに出るか、友達と会う約束を入れています。仕事の後に楽しみがあると、スケジュールを保てるし、夜まで仕事を続けてしまうこともなくなるからです」と説明します。

時間の使い方をシステム化する

ユーザ経験設計ストラテジストのマリアノ・ゴレンさんは、時間の使い方をシステム化しています。「一つは『時間の記録を取る』こと。仕事でも生活でも、やることはみな〝プロジェクト″と見なして、各プロジェクトに費やした時間をYastに入力しています。もう一つは『時間の分割』です。ポモドーロテクニックを使って〝25分間集中作業して、5分休憩″を4回繰り返し、20分の休憩を取ります。タイマーを使ってやるんですよ。」ポモドーロは、イタリア語でトマトのこと。トマト型をした台所用のタイマーからこの名前が付けられました。

毎日、決まった時間に働く

Chargify社のマネージャー、ケイト・ハーヴェイさんは「在宅では自分で仕事モードを作り出さなければなりません。私は朝食後、コーヒーを手にしてホームオフィスに入ることで、そうしています。仕事に入る前に、何か印になるような行動をとるといいと思います。毎日同じ時間帯に働くようにすると、オフィスチームも、私がいつオンラインなのかがわかります。これで仕事と生活の区切りがつきます」と語っています。

ソフトウェアエンジニアのデイヴィッド・ラザロさんも「スケジュールから反れないように、毎日同じ時間に働き始め、昼食も同じ時間に摂ります。仕事机では食べません。毎日決めた量を歩かないと、Xiaomi MiBandのブレスレットが、バイブレーションでそれを知らせてくれるんです」と体を動かすことの大切さも強調します。

オフラインの時間をつくる

TeamSnap社のシニア販売マネジャーのステファニ―・ゴンザレスさんは、最近Slackとメールをスマホから外したそうです。「これで四六時中メールをチェックしなければ、という誘惑から解放されました。」

Blackboard社のデザイナー、ダニエル・ベイレーさんは「家族との時間を過ごすためには、急ぎの仕事は夕方までに済ませておくことが大切。夜が更けたらまたPCに戻って、翌日に備えます。長時間集中するためには、自然光の入る静かな場所が必要。休憩時間に運動すれば、心も活性化します。オフィスチームといっしょに働いていますが、スマホはいつも〝邪魔しないで″モードにしています。いつ返信するかは自分でコントロールしたいからです」と語っています。

家族と自分との時間をもつ

Zapier社の製品デザイナーのステファニ―・ブリオンズさんのところは、夫婦揃ってリモートワーカー。「最初は仕事と生活を分けるのが大変でした。でも徐々にリズムがつかめてきました。仕事時間をコンスタントに守るようになったのが、大きかったです」「私のチームはメンバーが世界中に散らばっているので、いつも誰かが働いています。それでどうしてもSlackをチェックしがちになります。オフィス勤務をしていた時の午後5時半終業のリズムを、家でも復元しようとしているところです。毎日長時間を一所ですごしていると、ちょっと外へ出ただけでも気分転換になりますよ」と、話しています。

User Defendersポッドキャストのジェイソン・オグルさんは、午後1時には必ず休憩して、コーヒーを飲みながら、奥さんと仕事の進み具合や家計の話をするそうです。

Keen IO社のセールスエンジニア、アンカー・パテルさんは「毎朝心に浮かんだことを書き留めるようにしています。それから仕事を始めると、思考が明確になっているんです」と言います。

 

アメリカでも、自宅に仕事部屋を持てる人ばかりではありません。家に幼児がいる場合もあります。これらの中には、在宅勤務で仕事と生活のバランスを保つためのヒントが色々含まれていますので、取り入れられるものは、どんどん取り入れてみてください。

なお、今回の記事は以下を参考にしました。
REMOTE WORKERS SHARE HOW THEY MANAGE THEIR WORK-LIFE BALANCE

 

この記事の著者: シャヴィット・コハヴ(Shavit Kokhav)

נ-png中東のシリコンバレー、イスラエル在住。同時逐次通訳・翻訳業とジャーナリズムに携わる。邦訳書3冊。通訳者とビジネスコーディネーター仲間で作る、日本-イスラエル間のビジネス応援サイトを運営。2年前より再開した日本語での執筆がもたらす新しい出会いが楽しいこの頃。


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