リモートワークTips

「サービス残業が減らない日本」をリモートワークが変える?

「毎朝満員電車に揺られてオフィスに到着。同僚とデスクを並べて一緒に働く」

日本のオフィスワークではごく当たり前の風景ですね。しかし、インターネットやパソコンの技術が発達した現代においてはわざわざ出社しなくても「ネットさえ繋がっていればできる」という仕事は案外多いもの。

「もしやらせてくれるなら、家で仕事をした方が楽なのに・・・」

と思っている人も少なくないのではないでしょうか? 実はそうした「出社せず、家からオンラインで仕事をする」働き方は、海外では「HOME OFFICE」、日本では「リモートワーク」と呼ばれており10年以上も前から広く定着しています。

「無駄な通勤時間が減り、自由な時間が増える」

「子育て中の女性は、育児をしながら仕事ができる」 こうしたメリットも満載の「オンラインワーク」。今まで日本で普及しなかったのはなぜでしょうか?

 

「サービス残業」は欧米ではまったく評価されない

日本人の多くは、辛い仕事を頑張って働いている人がいたら、「すごいな!」「偉い!」と思うはずです。たとえば「サービス残業」。残業代ももらわずに遅くまで働いている人を見たら、思わず「お疲れ様」と心のなかでつぶやいてしまうことでしょう。

だから、無意識のうちに「海外でもきっと同じだろう」と考えているのですが、実はそうではありません。多くの欧米人は残業をする人に次のような印象を抱きます。

「仕事量が多すぎるのかも。上司に文句を言った方がいい」

「やり方が非効率的なんじゃない?」

「技術や能力が足りないんだ」

まるで残業することを「悪いこと」のように捉えているのです。もしそれが「サービス残業」だなんて伝えたとしたら、「お金ももらえないのになぜ働くの?家に帰って家族との時間を大切にした方がいい」とたしなめられてしまうでしょう。

 

欧米人にとって、仕事とは「面倒なこと」

欧米と日本では、人々の労働観が大きく違います。それは文化のベースになっている宗教がまったく異なっているからです。

欧米の労働観のベースになっているのはキリスト教です。キリスト教には、最初の人間であるアダムとイブが神様の教えに背いて楽園を追放される、というエピソードがあります。

楽園にいたときは、食べ物や必要なものは神様が与えてくれたのですが、楽園の外ではそうはいきません。必要なものは自分で「働いて」手に入れなければならないのです。 こうしたことから、欧米人は労働を「苦痛」と考えています。「面倒なことだから、できるだけ効率的にやって、たくさん報酬をもらおう」という姿勢で働いているのです。

 

「一生懸命働く=偉い」という労働観は、仏教がベースだった?

日本人の労働観に影響を与えている宗教は仏教です。仏教には「一生懸命働くことは、仏に近づくための修行である」という教えがあり、これに従うと「自ら進んで、辛い仕事からも逃げずに働くのが正しい」ということになります。

辛いからといって「サービス残業」を避けるのは、いわば「大切な修行をサボる」ようなもの。逆に辛い仕事を頑張っている人は、「一生懸命修行している」と評価されることになるのです。

 

リモートワークが日本人の働き方に新しい風を吹き込む

では、ここで再びリモートワークについて考えてみましょう。欧米

「楽して成果をあげる」ことが第一の欧米人にとって、リモートワークは「効率的な働き方」に見えるでしょう。「同じ仕事をしていても、通勤する必要はないし、家族と過ごせる時間も増える。なんて素晴らしいんだ」というわけです。10年以上も前から普及していた理由がよくわかります。

一方、日本人にとってはどうでしょうか?

「みんなが我慢して満員の通勤電車に乗っているのに、それを避けるなんてずるい!」

「他の人はわざわざオフィスまできているのに、一部の人が在宅でもいいなんて不公平だ」

と捉える人も決して少なくないでしょう。

リモートワークは、徐々にこの日本でも広がりつつあります。日本人がこれまで大切にしてきた「一生懸命働く」という態度は、働く上でたしかに大切です。

しかし、今の働き方に疑問を抱いている方や、社内に変化を与えたいと望んでいる経営者の方。リモートワークという新しい風に注目してみてはいかがでしょうか?

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