公開日 2026.04.22更新日 2026.04.22

うつ病のときは転職するべき?休職との判断基準・転職前にやるべきことを解説

うつ病を抱えながら「転職すべきか、それとも休職すべきか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、転職か休職かの判断は、今の回復状態と体調を崩した原因によって異なります。

焦って動くと再発や短期離職につながるため、自分の状態を正しく見極めたうえで行動することが大切です。

本記事では、状態別の判断基準やセルフチェックの方法、転職前にやるべき準備、面接での病歴の伝え方、再発しにくい職場の選び方まで詳しく解説します。

「転職したいけれど再発が怖い」「休むべきか動くべきか判断がつかない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

うつ病の人が転職・休職を判断する基準【状態別に解説】

うつ病の状態で転職するべきか、まずは休むべきか、迷う人は少なくないでしょう。

回復の度合いや体調を崩した原因によって、取るべき行動は大きく変わります。

本章では、以下の3つの状態に分けて判断基準を解説します。

  • 今すぐ転職を検討しやすい人
  • 休職や休養を優先したほうがよい人
  • 回復後に転職したほうがよい人

自分がどこに当てはまるか、照らし合わせながら読み進めてみてください。

今すぐ転職を検討しやすい人

症状が落ち着いており、体調を崩した一番の原因が今の職場環境にある人は、転職を検討しやすい状態です。

すでに生活リズムが整い、集中力もある程度戻っているなら、働くための土台はできているといえます。

具体的には、以下のような状態が目安になります。

  • 毎日決まった時間に起きられている
  • 外出や人との会話に支障がない
  • 主治医から就職活動の許可が出ている
  • 「辞めたい」だけでなく「別の会社なら働けそう」と思える

ただし、単に今の会社から逃げたいという気持ちだけで動くと、転職先でも同じ問題を繰り返す可能性があります。

「環境が変われば働き続けられるか」まで冷静に考えられているかが重要です。

休職や休養を優先したほうがよい人

朝起きられない、日中横になっている時間が長いなど、生活の土台が崩れている人は、まず休職や休養を優先しましょう。

この状態で転職活動を進めても、適切な判断ができず、症状が悪化するリスクがあります。

以下に当てはまる場合は、まだ働く準備が整っていないサインです。

  • 通勤を想像するだけで強い不安を感じる
  • 求人を比べる気力が湧かない
  • 面接の準備が大きな負担に感じる

まずは治療を続け、生活リズムを立て直すことが最優先です。

お金の不安がある場合は、休職制度や傷病手当金を利用して、安心して休める環境を整えることから始めましょう。

回復後に転職したほうがよい人

症状は軽くなっていても、日によって体調の波が大きい人や、再発への不安が強い人は、もう一段階回復を待ってから動くほうが安全です。

「調子が良い日なら働ける」と「毎日安定して働き続けられる」はまったく別の状態です。

以下に当てはまる場合は、もう少し回復を待つことをおすすめします。

  • 調子の良い日と寝込む日の差が激しい
  • 体調を崩した原因が整理できていない
  • 次の職場で避けるべき条件が明確になっていない

回復を待つのは遠回りに見えますが、中途半端な状態で働き始めて短期離職になるほうが、キャリアにも心身にもダメージが大きくなります。

焦らず準備を整えることが、結果的に再発を防ぐ近道です。

うつ病で転職すべきか迷ったときに確認したいこと

転職を考える前に、まずは自分の状態を冷静に振り返ることが大切です。

つらさの原因や回復の度合いを整理しないまま動き出すと、自分に合わない職場を選んでしまうリスクが高まります。

ここでは、転職に踏み切る前に確認しておきたいポイントを紹介します。

  • 今のつらさが「職場の問題」か「回復不足」かを整理する
  • 生活リズム(睡眠・食事・外出)が安定しているか振り返る
  • 人と会話したり軽い作業ができる状態かを見てみる
  • うつ病で焦って転職すると再発や短期離職につながりやすい

ひとつずつ確認しながら、今の自分が動ける状態かを見極めていきましょう。

今のつらさが「職場の問題」か「回復不足」かを整理する

今感じているつらさが、職場環境に起因するものなのか、病気がまだ回復していないからなのかを分けて考えることが重要です。

この2つを混同すると、職場を変えても体調が改善しなかったり、休むだけでは解決しない問題を見落としたりします。

たとえば、特定の上司や異常な長時間労働など原因が明確なら、職場の問題である可能性が高いです。

一方、長期間休んでも気力や集中力が戻らないなら、まだ回復が追いついていないと考えられます。

自分の感覚だけで判断せず、主治医や家族など周囲の客観的な意見も聞きながら整理すると、より正確な判断につながります。

生活リズム(睡眠・食事・外出)が安定しているか振り返る

転職活動を始められるかどうかの目安として、基本的な生活リズムが整っているかを確認してください。

睡眠や食事が不規則な状態では、毎日決まった時間に働き続ける体力が持ちません。

具体的には、以下の点を振り返ってみましょう。

  • 毎日同じ時間に起きて寝ることができているか
  • 1日3食しっかり食べられているか
  • 日中に外へ出て活動できる体力があるか

これらが無理なくできているなら、次のステップへ進む準備が整いつつあるといえます。

働き始めてから生活を立て直そうとしても、仕事の負担が重なりうまくいかないことがほとんどです。

人と会話したり軽い作業ができる状態かを見てみる

生活リズムに加えて、対人コミュニケーションや集中力が戻っているかも確認しておきたいポイントです。

家族や友人とスムーズに会話のやり取りができるか、読書やパソコン作業を数時間続けられるかが目安になります。

実際の仕事では、人と連携しながら業務を進めたり、一定時間は作業に集中し続ける力が求められます。

どちらもすぐに疲れてしまう場合は、もう少し休養の期間を延ばしたほうが安全です。

この段階を飛ばして入社すると、仕事についていけず早期離職につながるリスクが高まります。

うつ病で焦って転職すると再発や短期離職につながりやすい

「今のつらい状況からとにかく早く逃げたい」という焦りから転職を決めると、再発や短期離職につながりやすいため注意が必要です。

現状から逃げることだけが目的になると、次の会社を選ぶ際に確認すべきポイントが抜け落ちてしまいます。

焦って転職した人が見落としやすいポイントは、以下のとおりです。

  • 労働時間や残業の実態
  • 休日の取りやすさ
  • 通院のための休みが認められるか
  • 業務量や人間関係の雰囲気

これらを確認しないまま内定を受けてしまうと、前の職場と同じような環境を選んでしまい、再び体調を崩しかねません。

転職は現状を変える有効な手段ですが、回復が不十分なまま焦って動くと、自分をさらに追い込む結果になります。

うつ病で転職に踏み切る前にやっておくべき4つのこと

うつ病の転職活動を安全に進めるためには、事前の準備が欠かせません。

準備をしないまま勢いで動くと、再び体調を崩すリスクが高まるだけでなく、お金の不安から余計に焦りが生まれます。

ここでは、本格的に動き出す前にやっておくべきことを4つ紹介します。

  • 主治医に就職活動の可否を確認する
  • 何がつらかったのかを書き出し、再発しやすい条件を整理する
  • 正社員以外も含めて、無理の少ない働き方を考える
  • 傷病手当金・自立支援医療など、使える制度を確認する

順番に進めていくことで、転職後の再発や短期離職のリスクを減らせます。

主治医に就職活動の可否を確認する

転職活動を始める前に、必ず主治医に「就職活動を始めてもよいか」を確認しましょう。

自分では「もう動けそう」と感じていても、実際の仕事の負担に耐えられるかどうかは別の問題です。

診察では、以下の点を伝えたうえで、活動を始める時期を相談します。

  • 今の通院状況や服薬の内容
  • 睡眠時間や生活リズム
  • 日中どれくらい動けているか

そのうえで、通勤や勤務時間に耐えられるか、再発のリスクはないかを医師と話し合ってください。

医師の意見を聞かずに自分の判断だけで進めると、回復が不十分なまま無理をして症状を悪化させる危険があります。

何がつらかったのかを書き出し、再発しやすい条件を整理する

体調を崩す原因となった出来事や、自分が苦手な環境を言葉にして整理します。

原因がはっきりしないまま仕事を探すと、また同じような環境の会社を選んでしまい、同じ苦しみを繰り返すことになります。

具体的には、以下のような項目を紙に書き出してみましょう。

  • 長時間労働や夜勤の有無
  • 人間関係のトラブル
  • 厳しすぎるノルマや評価プレッシャー
  • 通勤時間の長さ

「何が嫌だったか」だけでなく「どういう条件なら無理なく続けられそうか」まで考えておくと、求人を選ぶときの明確な基準になります。

正社員以外も含めて、無理の少ない働き方を考える

転職先を考えるときは、正社員にこだわらず、無理のない働き方を幅広く検討することが大切です。

収入だけを優先して無理な働き方を選ぶと、結局は長く続けられず、生活全体が不安定になってしまいます。

体調に合わせた働き方の例として、以下のようなパターンがあります。

  • 時短勤務やフレックスタイム制で勤務時間を調整する
  • 在宅勤務・リモートワークで通勤の負担を減らす
  • 障がい者雇用枠を利用して職場の配慮を受ける
  • 就労移行支援事業所で段階的に仕事に慣れていく

自分の体調に合う形から始めて、少しずつ働く時間を増やしていくことも選択肢のひとつです。

傷病手当金・自立支援医療など、使える制度を確認する

お金の不安を少しでも減らすために、使える制度を先に確認しておくことが重要です。

転職を急いでしまう原因のひとつに「生活費がなくなる」という不安があります。

​​制度を知っておくことで、焦って転職を決める前に立ち止まりやすくなります。

代表的な制度は以下のとおりです。

制度名 概要 対象
傷病手当金 病気で休んでいる間、給与のおよそ3分の2を受け取れる 健康保険に加入している会社員
自立支援医療(精神通院医療) 精神科の通院費の自己負担が3割から1割に軽減される 継続的な精神科通院が必要な人
障がい年金 病気により働けない期間の生活費を支援する 一定の障がい等級に該当する人

自分で調べるのが難しい場合は、会社の人事や住んでいる地域の役所、支援機関の窓口で確認してみてください。

転職活動の面接で「うつ病」の病歴は伝えるべき?隠すべき?

転職活動をするうえで、うつ病であることを会社に伝えるか、隠して働くかは大きな悩みどころです。

どちらにも良い点と注意点があり、今の体調や必要な配慮によって選ぶべき方法は変わります。

それぞれの特徴を表にまとめると、以下のとおりです。

項目 クローズ就労(伝えない) オープン就労(伝える)
求人の選択肢 一般求人に応募でき、選択肢が多い 一般求人のほか、障がい者雇用枠も使える
職場の配慮 配慮は受けられない 業務量や残業の調整を相談しやすい
通院との両立 休日に済ませる必要がある 平日の通院休を取りやすい
心理的な負担 病歴を隠し続ける負担がある 体調悪化時に早めに相談できる
向いている人 体調が安定し、配慮なしで働ける人 通院や業務調整など、職場の配慮が必要な人

以下の章では、それぞれの働き方がどのような人に合うかをより詳しく解説します。

  • うつ病を伝えず働く「クローズ就労」が向いている人
  • 配慮を受けながら働く「オープン就労」が向いている人

自分の体調と照らし合わせながら、読み進めてみてください。

うつ病を伝えず働く「クローズ就労」が向いている人

今の体調が安定しており、仕事をするうえで特別な配慮が必要ない人は、病気を伝えないクローズ就労を選びやすいです。

一般の求人にそのまま応募できるため、選べる仕事の種類が多くなるという利点があります。

具体的には、以下のような人に向いています。

  • 通院の頻度が少なく、休日に済ませられる
  • 残業の制限がなくても無理なく働ける
  • 体調の自己管理に不安がない

ただし、病気を隠して入社した場合、あとから「通院のために休みたい」「残業を減らしてほしい」などの相談は難しくなります。

会社に頼らず自分で体調を管理できることが大前提です。

配慮を受けながら働く「オープン就労」が向いている人

平日の通院休や残業時間の調整など、職場からの配慮が必要な人は、オープン就労のほうが働きやすいです。

最初から体調を伝えておくことで、無理のない範囲で業務が割り当てられやすくなります。

具体的には、以下のような人に向いています。

  • 定期的な通院があり、平日に休みが必要
  • 強いストレスがかかる業務を避けたい
  • 体調が悪化したときに早めに相談できる環境がほしい

病気を伝えたうえで一般求人に応募でき、障がい者雇用枠を使ってより手厚い配慮を受けることも可能です。

専門の支援機関に間に入ってもらい、会社と調整しながら長く働くための土台を作る方法もあります。

ブランク期間や退職理由を聞かれたときの伝え方

面接でブランクや退職理由を聞かれたとき、どこまで話すべきか迷う人は多いです。

伝え方はクローズ就労かオープン就労かによって異なるため、自分の方針に合わせて準備しておくことが大切です。

以下に、それぞれの伝え方の例をまとめます。

ブランク期間を聞かれたとき 退職理由を聞かれたとき
クローズ就労 「体調を崩して療養していましたが、現在は回復し、働く準備が整っています」 「体調面の理由で退職しましたが、現在は問題なく働ける状態です」
オープン就労 「うつ病の治療のため療養していました。現在は主治医から就労可能の判断をもらっています」 「うつ病の治療に専念するため退職しました。月1回の通院についてご配慮いただけると助かります」

クローズ就労では病名に触れず現在の状態を中心に、オープン就労では病名を伝えたうえで必要な配慮も合わせて話すのがポイントです。

いずれの場合も、過去の経緯を長く語るのではなく、今の状態と前向きな取り組みを伝えることを意識しましょう。

自分で体調を管理できていることが伝われば、会社側の不安も軽減されます。

うつ病での転職を繰り返さない!失敗しない職場の選び方

うつ病で転職を繰り返さないためには、仕事の内容だけでなく、働く環境や会社の体制も含めて職場を選ぶことが大切です。

自分に合わない環境を選んでしまうと、入社後すぐに体調を崩し、短期離職を繰り返すことになりかねません。

ここでは、再発を防ぎ、長く働き続けるための職場選びのポイントを紹介します。

  • 残業の少なさ、休みやすさ、通勤負担の軽さを確認する
  • ノルマや対人ストレスが強すぎない仕事かを見極める
  • メンタルヘルス対策や相談窓口が充実している職場を選ぶ
  • 障がい者雇用も含めて、自分に合う働き方を比較する

求人を選ぶ際の具体的なチェックポイントとして、順番に確認していきましょう。

残業の少なさ、休みやすさ、通勤負担の軽さを確認する

仕事の内容以上に、勤務時間や休みの取りやすさ、通勤の負担をしっかり確認しましょう。

うつ病の再発は、仕事の難しさよりも、日々の疲れの蓄積や生活リズムの乱れから起きることが多いからです。

確認しておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 月の平均残業時間が求人票や面接で確認できるか
  • 有給休暇が実際に使われているか(取得率が公開されているか)
  • 片道の通勤時間が自分にとって無理のない範囲か
  • フレックスやリモートワークなど、柔軟な勤務制度があるか

求人票の情報だけでなく、面接で直接質問したり、口コミサイトで実態を調べたりして、実際の働き方を確かめることをおすすめします。

ノルマや対人ストレスが強すぎない仕事かを見極める

数字へのプレッシャーや人間関係の負担が大きすぎる仕事は、再発の原因になりやすいため慎重に選ぶ必要があります。

自分が何に対してストレスを感じやすいかを事前に整理しておくことが大切です。

以下のような環境は、負担が大きくなりやすい傾向があります。

  • 厳しい売上目標がある営業職
  • クレーム対応が中心の仕事
  • 複数の業務を同時に進める必要がある職場
  • 評価基準がはっきりしない職場

自分が落ち着いて目の前の作業に取り組める環境かどうかを、求人選びの基準にしてください。

メンタルヘルス対策や相談窓口が充実している職場を選ぶ

転職後に体調が安定し続ける保証はないため、不調の兆しが出たときにすぐ対応できる環境があるかどうかも重要な判断基準です。

体調の変化や仕事の悩みを気軽に相談できる窓口がある会社なら、本格的に休む状態になる前に業務量を調整できます。

確認しておきたい体制は以下のとおりです。

  • 産業医との面談制度があるか
  • 外部の相談窓口が用意されているか
  • 休職・復職に関するルールが整備されているか
  • 直属の上司以外にも相談できる人がいるか

「入社すること」ではなく「入社してから長く働き続けられるか」を基準にして職場を選ぶことが重要です。

障がい者雇用も含めて、自分に合う働き方を比較する

一般求人だけでなく、障がい者雇用の求人も選択肢に入れて比較することをおすすめします。

障がい者雇用は最初から配慮を受けることを前提とした働き方で、結果的に長く安定して働けるケースが多いです。

一般求人と障がい者雇用の主な違いは、以下のとおりです。

一般求人 障がい者雇用
勤務時間 フルタイムが前提になりやすい 時短勤務や柔軟な調整が相談しやすい
通院への配慮 自分で調整する必要がある 通院のための休みを取りやすい
業務内容の調整 原則として他の社員と同じ 負担の大きい業務を外してもらいやすい
給与水準 職種や経験に応じた水準 一般求人より低くなる傾向がある

給与面では差が出やすいものの、短期離職を繰り返すリスクを考えると、長く働き続けられる環境を選ぶほうが収入の安定につながります。

うつ病からの転職や社会復帰で検討しやすい仕事・職種一覧

仕事を探すときは、職種の名前だけで決めるのではなく、人との関わりの多さや業務量の安定性を基準に選ぶことが大切です。

同じ「事務職」でも、会社によって電話対応が多かったり、突発的な業務が頻繁に発生したりと、働きやすさは大きく変わります。

以下に、比較的検討しやすい職種とその特徴をまとめました。

職種 特徴 向いている人
データ入力 決まった作業を繰り返すため、業務量が安定しやすい ルーティンワークが苦にならない人
Webライター パソコンに向かって一人で作業でき、在宅勤務も多い 文章を書くことに抵抗がない人
清掃スタッフ 一人で黙々と作業を進められ、対人ストレスが少ない 体を動かすことに支障がない人
軽作業(倉庫内) 手順が決まっており、自分のペースで進めやすい 単純作業を集中して続けられる人
警備員(施設巡回) 決まったルートを巡回するため、突発対応が少ない 一人で行動することに不安がない人
公的機関の事務 手順が明確で、急な対応が少ない傾向にある 安定した環境で働きたい人

ただし、同じ職種でも職場によって実態は異なります。

求人情報だけで判断せず、面接や職場見学で実際の業務内容を確認することが重要です。

うつ病での転職や社会復帰に活用できる就労支援サービス

転職活動を一人で進めるのは、体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。

外部の支援サービスを活用することで、客観的な意見をもらいながら安全に仕事を探すことができます。

主なサービスの特徴を以下の表にまとめます。

サービス名 主な支援内容 向いている人 費用
ハローワーク ・求人紹介
・書類の書き方相談
・障がい者雇用の相談
まずどこに相談すればよいかわからない人 無料
地域障害者職業センター ・職業適性の評価
・復職支援
・ジョブコーチ制度
自分にどんな仕事が合うか整理したい人 無料
リワークプログラム ・生活リズムの立て直し
・模擬出勤
・再発防止の振り返り
今の会社に復職したい人 無料(公的機関の場合)
就労移行支援事業所 ・ビジネススキルの訓練
・職場実習
・就職後の定着支援
働く準備を整えてから就職したい人 多くの場合自己負担なし
障害者専門の転職エージェント ・求人紹介
・履歴書添削
・面接対策
・企業との条件交渉
体調が安定し、具体的に求人を探したい人 無料

以下で各サービスを詳しく紹介していくので、気になるものからチェックしてみてください。

ハローワーク

ハローワークは、一般求人と障がい者雇用の求人の両方を扱っており、どちらが自分に合うかを相談できる窓口です。

まずどこに相談すればよいかわからないという人は、最初の一歩としておすすめです。

障がい者専門の窓口が設置されており、現在の状況を話せば求人の探し方や書類の書き方までサポートしてもらえます。

障がい者手帳を持っていなくても、医師の診断書があれば専門の支援を受けられる場合があります。

地域の求人情報を多く持っているため、無理なく通える範囲で仕事を探しやすいのもメリットです。

地域障害者職業センター

​​地域障がい者職業センターは、自分が今どんな仕事ならできるのかを確認したり、働くうえでの課題を整理したりする専門機関です。

求人紹介だけでなく、復職のための訓練や就職後の定着支援まで幅広く対応しています。

具体的には、簡単な作業を通じて適性を確認する職業評価や、働き続けるための知識を学ぶ準備支援などを受けられます。

就職後に職場を訪問してアドバイスをしてくれるジョブコーチ制度も利用可能です。

「今の会社に戻るべきか、新しい会社を探すべきかわからない」という段階でも相談に乗ってもらえます。

リワークプログラム

今の会社に籍があり、もう一度戻って働きたい人は、リワークプログラムの利用も選択肢のひとつです。

リワークプログラムとは、主治医・支援機関・会社が連携して、スムーズな復職を支える仕組みです。

プログラムでは、生活リズムの立て直しや模擬出勤、体調を崩した原因の振り返りと対策の検討などを行います。

公的機関が運営するプログラムは無料で利用でき、休職中の人を対象に手厚い支援を受けられます。

「もう辞めるしかない」と思い詰める前に、安全に復帰できる可能性を探る手段として覚えておきましょう。

就労移行支援事業所

いきなり働き始めることに強い不安がある人は、就労移行支援事業所に通って働くための準備を整える方法があります。

仕事に必要なスキルや体力を身につけながら、自分に合った職場を探し、就職後の定着までをまとめて支援してくれるサービスです。

標準で24か月まで利用でき、焦らず自分のペースで働く土台を作れます。

たとえば、アビリティーズジャスコの就労移行支援では、一人ひとりに合わせた支援プログラムを通じて、無理のない社会復帰をサポートしています。

  • イオングループの特例子会社として40年以上の障がい者雇用の実績がある
  • 協力企業での職場実習を通じて、入社前に職場環境や人間関係を確認できる
  • 就職後も定着支援として、仕事が続くようサポートを受けられる

「まだ働ける自信がない」「一人で転職活動を進めるのが不安」という方は、まずはお気軽にご相談ください。

障害者専門の転職エージェント

体調が安定しており、具体的に求人を紹介してもらいたい人には、障がい者専門の転職エージェントが便利です。

障がいや病気への配慮を前提とした求人を多く扱っているため、自分で探すよりもスムーズに条件の合う会社を見つけやすくなります。

履歴書の添削や面接対策に加え、エージェントの担当者が必要な配慮を企業側に伝えてくれるのも大きなメリットです。

ただし、まだ生活リズムが崩れている段階で利用すると、選考のスピードに体力がついていかないことがあります。

まずは治療や就労移行支援で体調を整えてから利用することをおすすめします。

うつ病の転職に関するよくある質問

最後に、うつ病の転職に関するよくある質問に回答します。

  • うつ病での転職は不利になる?
  • うつ病が治ったらすぐ転職してもよい?
  • 30代・40代でも再就職できる?

気になる質問から確認してみてください。

うつ病での転職は不利になる?

病気があること自体が、一律に転職で不利になるわけではありません。

会社側が気にしているのは病名ではなく、入社後に業務をこなせるかどうかです。

今の体調が安定しており、仕事に支障がないことを伝えられれば、一般の求人でも十分に応募できます。

残業の制限など配慮が必要な場合は、障がい者雇用枠の利用や支援機関を通じた応募も選択肢のひとつです。

自分の状態を整理し、前向きに働く意思を伝えることが良い結果につながります。

うつ病が治ったらすぐ転職してもよい?

症状が軽くなったと感じても、すぐに働き始めるのはおすすめできません。

「気分が良くなった」状態と「毎日安定して働き続けられる」状態はまったく別のものです。

まずは毎日同じ時間に起きて日中を活動的に過ごせるか、数時間続けて作業に集中できるかを確認しましょう。

急いで動くよりも、少し余裕を持って行動を始めるほうが、結果的に長く働き続けられます。

30代・40代でも再就職できる?

30代・40代だからといって、再就職ができなくなるわけではありません。

30代・40代は即戦力としての経験が求められるため、これまでの仕事で培ったスキルや得意分野をしっかり言葉にして伝えることが重要です。

前職の経験を活かせる会社を選んだり、障がい者雇用の求人を活用したりすることで、再就職の道は開けます。

ハローワークや転職エージェントに相談しながら、自分の市場価値を客観的に見つめ直すことが重要です。

うつ病で不安な人は無理に転職しない選択肢もある

うつ病を抱えながらの転職は、焦るほど再発や短期離職のリスクが高まります。

今の自分の状態を見極め、必要な準備を整えてから動くことが、長く働き続けるための近道です。

「まだ一人で転職活動を進める自信がない」「働く準備が整っているか判断がつかない」という方は、無理に急ぐ必要はありません。

大切なのは、自分に合ったペースで次の一歩を踏み出すことです。

その手段のひとつとして、「アビリティーズジャスコ」の就労移行支援があります。

生活リズムの立て直しから職場実習、就職後の定着サポートまで一貫して支援しています。

まずは今の悩みを整理するところから、お気軽にご相談ください。