公開日 2026.06.21更新日 2026.06.21

保育現場で進むAI活用ガイド!事例7選・メリット・注意点・導入手順を解説

保育現場でAIを活用したいものの、「何から始めればよいのか」「個人情報や保護者対応は大丈夫なのか」と悩む園長・主任・本部担当者の方は多いのではないでしょうか。

保育におけるAI活用は、保育士の仕事を置き換えるものではなく、指導案や保育日誌、おたより、連絡帳などの事務作業を支える手段として役立ちます。

本記事では、保育現場におけるAI・生成AIの活用事例・導入するメリット・注意点・スムーズに始めるための手順を解説します。

保育士の業務負担を減らし、子どもと向き合う時間を確保したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

保育現場におけるAI活用とは?

保育現場におけるAI活用とは、保育士の代わりに保育を行なうことではなく、書類作成・情報整理・安全管理・保護者対応などを補助し、現場の負担を減らすための取り組みです。

本章では、保育現場でAI活用を考える前に押さえたい以下の内容を解説します。

  • AIと保育ICTシステムの違い
  • 注目されている理由【データあり】

AIとICTの違いや、現場で関心が高まっている背景を理解すると、自園でどの業務に活用できるかを考えやすくなります。

AIと保育ICTシステムの違い

AIと保育ICTシステムは、どちらも保育現場の業務効率化に役立つ仕組みですが、役割は異なります。

違いを以下の表にまとめました。

比較項目 AI 保育ICTシステム
主な役割 文章作成・要約・分類・提案などを補助する 登降園管理・連絡帳・帳票管理などをデジタル化する
得意な業務 おたよりの下書き、保育日誌の文章整理、行事案の作成 園児情報の管理、保護者連絡、出欠管理、職員間共有
活用イメージ 入力内容をもとに文章や案を作る 園の業務情報を一元管理する
注意点 出力内容の確認や個人情報の扱いに注意が必要 システムの操作方法や運用ルールの共有が必要

AIは、入力された情報をもとに文章を作成したり、情報を分類・分析したりする技術です。

一方で、保育ICTシステムは、園の業務をデジタル化して管理する仕組みを指します。

近年は、保育ICTシステムの中にAI機能が組み込まれるケースもあります。

そのため、どちらか一方を選ぶというより、業務に応じて使い分けることが大切です。

注目されている理由【データあり】

保育現場でAI活用が注目されている背景には、書類作成や保護者対応の負担、人手不足、保育の質を高めたいという期待があります。

子ねくとラボの調査では、保育士108名のうち39.9%がChatGPTやAIツールを保育業務で活用した経験があると回答しています。

また、62.0%がChatGPTの活用により「保育の質や保護者・家庭への支援が向上する」と期待していました。

保育現場では、子どもと関わる時間に加えて、以下のような業務も発生します。

  • 指導案や保育日誌の作成
  • おたよりや連絡帳の文章作成
  • 行事や制作活動の企画
  • 保護者向け文書の確認

こうした業務の一部をAIで補助できれば、子どもの観察や関わり、職員間の共有に充てる時間を確保しやすくなります。

人材不足の原因や、限られた人員でコア業務に集中する考え方を整理したい方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:深刻化する「人材不足」の原因と解消へのロードマップ【コア業務集中戦略】

AIの導入で保育士の仕事はなくなる?

AIを導入しても、保育士の仕事がなくなる可能性は低いと考えられます。

AIは、保育士の代わりに子どもと関わるものではなく、書類作成や情報整理などを補助するものです。

本章では、AIと保育士の役割を整理するために、以下の内容を解説します。

  • AI技術を導入しても保育士の仕事がなくならない理由
  • AIに任せやすい業務と保育士が担うべき業務

AIの得意な業務と、人が担うべき業務を分けて考えることで、現場での活用方法を判断しやすくなります。

AI技術を導入しても保育士の仕事がなくならない理由

AI技術を導入しても保育士の仕事がなくならない理由は、子どもや保護者への直接的な関わりには人の判断が欠かせないためです。

保育士の仕事は、書類作成や連絡業務だけではありません。

子どもの表情や行動の変化を見取り、気持ちに寄り添いながら関わることも大切な役割です。

AIは文章作成や情報整理などの論理的な作業を得意とします。

一方で、子どもを抱き上げる・安心できる声かけをする・保護者の不安を受け止めるなどの対応は、人の関わりが欠かせません。

AIに任せやすい業務と保育士が担うべき業務

AIを活用する際は、任せる業務と人が担う業務を分けることが大切です。

すべてをAIに任せるのではなく、保育士の判断が必要な部分は人が対応します。

主な役割分担は以下のとおりです。

区分 AIで補助できる業務 保育士が担うべき業務
書類作成 指導案や保育日誌の下書き作成 子どもの実際の様子に合わせた修正
保護者対応 おたよりや連絡帳の文章案作成 保護者の状況に応じた伝え方の判断
企画業務 行事や制作活動のアイデア出し 年齢や発達に合わせた内容の選定
情報整理 会議メモや申し送り内容の整理 共有すべき内容の優先順位づけ
保育実践 活動案や声かけ例の提案 子どもへの直接的な関わりやケア

AIは下書き作成やアイデア出しのような補助業務で力を発揮します。

保育士は、子どもとの関わりや保護者への共感的な対応に時間を使うことで、保育の質を保ちながら業務負担を減らせます。

保育現場におけるAI・生成AIの具体的な活用事例7選

ここからは、保育現場におけるAI・生成AIの具体的な活用事例を7つ紹介します。

  • 指導案(月案・週案)や保育日誌など書類作成の補助
  • おたより・連絡帳など保護者向け文章の作成・校正
  • 季節の行事・イベントの企画案や出し物の台本作成
  • 写真の自動分類・販売サポートや成長記録の作成
  • 午睡中の見守りカメラ・センサーによる安全管理
  • シフト作成・労務管理・職員間の情報共有の効率化
  • 保育業界に対応したAI・ICTシステムの活用

自園の課題に近い活用例を確認しながら、AIを取り入れられる業務を整理していきましょう。

指導案(月案・週案)や保育日誌など書類作成の補助

AIは指導案や保育日誌などの書類作成を補助できます。

月案や週案を作る際、ねらいや活動内容、環境構成を一から考えるには時間がかかります。

AIを使えば、入力した条件をもとに文章のたたき台を作成することが可能です。

AIに伝える情報の例を、以下にまとめました。

  • 子どもの年齢
  • 季節や行事
  • 活動のねらい
  • 園の方針
  • 配慮が必要な点

こうした情報を入れておくと、園の状況に近い下書きを作成しやすくなります。

保育士は、AIの案をそのまま使うのではなく、子どもの様子や園の方針に合わせて整えることが大切です。

おたより・連絡帳など保護者向け文章の作成・校正

おたよりや連絡帳など、保護者向け文章の作成にもAIを活用できます。

保護者に伝える文章は、内容の正確さだけでなく、言葉遣いや伝わり方にも配慮が必要です。

AIを使えば、文章のたたき台を作ったり、表現を整えたりする際の助けになります。

保護者向け文書で活用できる作業は、以下のとおりです。

  • 連絡帳の下書き作成
  • おたよりの時候の挨拶作成
  • 行事案内文の表現調整
  • 誤字脱字の確認
  • やわらかい言い回しへの変更

ただし、子どもの様子や保護者への配慮は、職員が最終的に確認する必要があります。

とくにけが・体調不良・トラブルに関する連絡は、事実関係を確認したうえで慎重に整えましょう。

季節の行事・イベントの企画案や出し物の台本作成

季節の行事やイベントの企画でも、AIはアイデア出しに活用できます。

保育園や幼稚園では、毎年のように季節行事や制作活動を考える必要があります。

内容が似通う場合でも、AIを使えば複数の案を短時間で確認可能です。

たとえば、対象年齢や実施場所を入力し、ゲーム案や制作案を出してもらう使い方があります。

発表会やお遊戯会では、登場人物やテーマに合わせた短い台本案の作成にも使えるでしょう。

最終的には、子どもの発達段階や園の方針に合うかを職員が判断します。

AIは、企画会議の前に案を広げる補助として使うと効果的です。

写真の自動分類・販売サポートや成長記録の作成

AIは写真の整理や成長記録の作成にも使われています。

行事や日常保育で撮影した写真は、枚数が多くなるほど整理に時間がかかるものです。

AIの画像認識や顔認識を使うことで、写真の分類や販売用写真の整理を補助できます。

保育ICTシステムのなかには、写真の整理から保護者向けの共有・販売までを支援するものもあります。

日々の写真や記録をもとに、成長の様子を振り返る資料づくりに活用できる場合もあります。

ただし、園児写真は個人情報に関わるため、利用するシステムの管理体制を確認することが重要です。

写真データの扱いは、園内ルールに沿って運用しましょう。

午睡中の見守りカメラ・センサーによる安全管理

午睡中の安全管理では、AIカメラやセンサーを使った見守り機能も活用されています。

午睡中は、子どもの姿勢や体調の変化を定期的に確認する必要があります。

AIカメラやセンサーを併用すれば、子どもの動きや姿勢の変化を検知し、職員の確認作業を補助できるでしょう。

たとえば、うつぶせ寝や動きの変化を検知した際に、職員へ通知する機能があります。

記録アプリと連携できる場合は、確認内容の記録にかかる手間を減らすことも可能です。

ただし、AIやセンサーは保育士の目視確認を代わりに行なうものではありません。

機器の通知を参考にしながら、人の確認と組み合わせて安全管理を行なうことが大切です。

シフト作成・労務管理・職員間の情報共有の効率化

シフト作成や労務管理、職員間の情報共有にもAIやICTを活用できます。

保育園のシフト作成では、職員の希望休・勤務時間・経験年数・配置基準など、複数の条件を確認する必要があります。

AIやICTを使えば、条件の整理やシフト案の作成を補助できるでしょう。

園運営に関わる業務では、情報整理や共有文書の作成にも役立ちます。

たとえば、活用しやすい業務は以下のとおりです。

  • 勤務希望の整理
  • シフト案の作成
  • 会議メモの要約
  • 申し送り内容の整理
  • 園内マニュアルの下書き作成

園長や主任が最終確認を行なう前提で使えば、管理業務の負担軽減につながります。

職員間の情報共有も整い、伝達漏れを防ぎやすくなるでしょう。

保育業界に対応したAI・ICTシステムの活用

保育現場でAIを使う場合は、保育業務に対応したAIやICTシステムの活用も選択肢です。

一般的な生成AIでも文章作成やアイデア出しはできますが、保育現場では園児情報や保護者情報を扱うため、情報管理に注意が必要です。

システムを選ぶ場合も、園の運用に合うかを事前に確認しておきましょう。

導入前に確認したい項目を以下にまとめました。

  • 個人情報の管理体制
  • 保育書類や連絡帳への対応範囲
  • 写真管理や午睡チェックの有無
  • 職員が操作しやすいか
  • 導入後の支援体制

導入後に使われなくならないよう、職員が日常業務で扱えるかも見ておきましょう。

自園の課題に合う機能を選ぶことで、現場に定着させやすくなります。

AI活用の幅をさらに知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:【18選】AI活用事例集!業務別・業界別・身近な例までわかりやすく紹介

保育現場でAIを活用する5つのメリット

保育現場でAIを活用する主なメリットは、以下の5つです。

  • 指導案や書類作成にかかる事務作業の時間を短縮できる
  • 業務負担が減り子どもと向き合う時間を確保しやすくなる
  • 文章作成への苦手意識や経験年数による差を補える
  • 行事やイベントの企画・アイデア出しに活用できる
  • 見守り機能などにより保育現場の安全性を高められる

AIのメリットを理解しておくと、自園で優先して取り組む業務を判断しやすくなります。

指導案や書類作成にかかる事務作業の時間を短縮できる

AIを活用するメリットのひとつは、指導案や保育日誌などの書類作成にかかる時間を短縮できることです。

白紙の状態から文章を考える場合、内容の整理や表現の調整に時間がかかります。

AIを使えば、簡単なメモやキーワードをもとに、文章のたたき台を作成できます。

職員はAIが出した案を確認し、子どもの様子や園の方針に合わせて修正します。

ゼロから作る作業を減らせるため、書類作成の負担軽減につながるでしょう。

業務負担が減り子どもと向き合う時間を確保しやすくなる

AIで事務作業の一部を補助できれば、保育士が子どもと関わる時間を確保しやすくなります。

書類作成や連絡文の作成に追われると、保育後の振り返りや翌日の準備に十分な時間を取りにくくなります。

作業時間を減らすことができれば、保育士には以下のような変化が生まれるでしょう。

  • 子どもの小さな変化に気づきやすくなる
  • 声かけや関わり方を考える余裕が生まれる
  • 保育後の振り返りに時間を使える
  • 職員同士で気になる点を共有しやすくなる

AIは保育そのものを代わりに行なうものではありません。

子どもと向き合う時間を支える補助として活用することが大切です。

文章作成への苦手意識や経験年数による差を補える

AIは文章作成への苦手意識や経験年数による差を補う手段にもなります。

保育士のなかには、連絡帳やおたよりの文章に悩む方もいます。

とくに経験の浅い職員は、保護者にどのような言葉で伝えればよいか迷う場面もあるでしょう。

文章作成の補助により、職員の負担は以下のように軽くなります。

  • 書き出しに悩む時間を減らせる
  • 表現に迷ったときの参考になる
  • 若手職員が文章を整える練習に使える
  • 園内で伝え方をそろえやすくなる

ただし、AIが作った文章をそのまま使うのではなく、事実関係や園の伝え方に合っているかは職員が確認する必要があります。

行事やイベントの企画・アイデア出しに活用できる

行事やイベントの企画では、AIをアイデア出しの補助として活用できます。

保育園や幼稚園では、季節行事や制作活動を毎年考える必要があります。

同じ行事が続くと、内容が似通ったり、新しい案が出にくくなったりすることは少なくありません。

AIに年齢や季節、活動時間などを伝えると、複数の案を短時間で確認できます。

職員会議の前に候補を出しておけば、内容の検討に時間を使いやすくなるでしょう。

最終的には、子どもの発達段階や園の方針に合うかを職員が判断します。

見守り機能などにより保育現場の安全性を高められる

AIカメラやセンサーなどの見守り機能は、保育現場の安全管理を補助する手段になります。

保育士は日々子どもの様子を確認していますが、午睡中や活動中は複数の子どもを同時に見る必要があります。

見守り機能を併用すれば、姿勢や動きの変化を検知し、職員の確認を支えることが可能です。

たとえば、午睡中の体勢変化を通知したり、記録アプリと連携して確認内容を残したりする仕組みがあります。

人の目だけに頼らず、機器の通知も参考にできる点はメリットです。

ただし、AIは保育士の確認を置き換えるものではありません。

職員の目視確認と組み合わせて使うことで、安全管理の補助として役立ちます。

保育現場でAIを活用する5つのデメリット・注意点

ここからは、保育現場でAIを活用する際のデメリット・注意点を5つ紹介します。

  • 個人情報や園児写真の漏えいリスクがある
  • AIの出力内容をそのまま使うと誤情報につながる
  • 保護者対応で冷たい印象や誤解を招く場合がある
  • AIに頼りすぎると保育士の観察や判断が弱まる
  • 職員が使いこなせないと現場の負担が増える場合がある

導入後に「思ったより使われない」「かえって手間が増えた」とならないように、事前に確認すべき点を押さえておきましょう。

個人情報や園児写真の漏えいリスクがある

保育現場でAIを使う際は、個人情報の扱いに注意が必要です。

生成AIに園児の名前・顔写真・家庭状況などを入力すると、サービスの設定や利用条件によっては、入力内容が保存・利用されるおそれがあります。

無料で使えるツールほど、入力内容の扱いを事前に確認しておくことが大切です。

AIに入力しない方がよい情報は、以下のとおりです。

  • 園児の氏名
  • 顔写真や動画
  • 住所や連絡先
  • 家庭環境に関する情報
  • 健康状態や配慮事項

文章作成に使う場合は、仮名に置き換える、個人が特定される内容を削るなどの対応が必要です。

園内で入力ルールを決めておくと、職員ごとの判断のばらつきを防げます。

AIの出力内容をそのまま使うと誤情報につながる

AIが作成した文章は自然に見えても、内容が正しいとは限りません。

生成AIは、もっともらしい文章を作る一方で、事実と異なる内容を含める場合があります。

このような誤った出力は、ハルシネーションと呼ばれます。

ハルシネーションとは、AIが事実ではない内容を自然な文章で出してしまう現象のことです。

保育現場では、活動案や保護者向け文書に誤りがあると、事故や誤解につながるおそれがあります。

たとえば、年齢に合わない活動や安全面への配慮が足りない案が出る可能性もあります。

AIの出力は、あくまで下書きや参考情報として扱いましょう。

最終的な確認は、保育士や園の責任者が行なうことが重要です。

保護者対応で冷たい印象や誤解を招く場合がある

AIで作成した文章は整っていても、保護者に冷たい印象を与える場合があります。

連絡帳やおたよりでは、正確な情報だけでなく、子どもの様子が伝わる表現も大切です。

定型的な文章ばかりになると、子どもの具体的な様子が伝わりにくくなり、保護者に誤解を与える場合があります。

AIで作成した文章を使う場合は、以下の点を職員が確認しましょう。

  • 子どもの様子が具体的に伝わるか
  • 保護者に不安を与える表現がないか
  • 園の伝え方とずれていないか
  • 必要以上に事務的な文章になっていないか

AIの文章は土台として使い、最後に職員の言葉で整えることが重要です。

子ども一人ひとりの様子を加えることで、保護者にも温度感が伝わります。

AIに頼りすぎると保育士の観察や判断が弱まる

AIに任せる範囲が広がりすぎると、保育士自身が考える機会を減らしてしまうおそれがあります。

指導案の作成や行事の企画は、単なる事務作業ではありません。

子どもの成長を振り返り、次に必要な関わりを考える大切な時間でもあります。

AIが作った案をそのまま使うと、目の前の子どもに合っているかを考える工程が抜け落ちる場合があります。

便利だからこそ、保育士の判断を省略しないことが重要です。

AIは保育を決める存在ではなく、考える材料を増やす補助として使います。

保育の主体は、あくまで子どもを日々見ている職員です。

職員が使いこなせないと現場の負担が増える場合がある

AIを導入しても、職員が使い方を理解できなければ現場の負担が増える場合があります。

保育現場には、ICTが得意な職員もいれば、操作に不安を感じる職員もいます。

十分な説明がないまま導入すると、「何を入力すればよいかわからない」「以前の方法の方が早い」と感じる人が出るかもしれません。

導入前に決めておきたい内容は、以下のとおりです。

  • 最初に試す業務
  • 入力してよい情報・避ける情報
  • 出力内容を確認する担当者
  • 職員間で共有する使い方
  • トラブル時の対応ルール

最初から多くの業務に広げるのではなく、負担の少ない作業から試すことが大切です。

職員が使い方に慣れる期間を設けると、現場にも定着させやすくなります。

保育園や幼稚園でAIを導入する手順

保育園や幼稚園でAIを導入する際は、現場の課題や運用ルールを整理したうえで、小さく試すことが大切です。

AI導入の主な手順は、以下のとおりです。

  • STEP1.現場の課題を洗い出し、AIで対応できる業務を整理する
  • STEP2.おたより作成やアイデア出しなど低リスクな業務から試す
  • STEP3.職員間で効果や事例を共有し、園内ルールを整える

はじめから多くの業務に広げるのではなく、小さく試しながら園に合う使い方を見つけていきましょう。

STEP1.現場の課題を洗い出し、AIで対応できる業務を整理する

最初に行なうべきことは、現場で負担になっている業務を整理することです。

「AIを使うこと」自体を目的にすると、導入後に使われなくなる可能性があります。

まずは、職員が時間を取られている業務や、作成に悩みやすい業務を確認しましょう。

洗い出す項目の例は、以下のとおりです。

  • 時間がかかっている業務
  • 職員ごとに負担の差が出ている業務
  • 文章作成が発生する業務
  • 繰り返し対応している業務
  • 個人情報を含まない業務

課題を整理したうえで、AIで補助できる範囲を決めます。

目的が明確になると、職員にも導入の必要性を説明しやすくなります。

STEP2.おたより作成やアイデア出しなど低リスクな業務から試す

課題を整理したら、個人情報を含まない業務からAIを試します。

最初から重要な記録や保護者対応に使うと、確認作業が増えたり、職員が不安を感じたりする場合があります。

まずは、おたよりの時候の挨拶や行事案のたたき台など、修正しやすい業務から始めるとよいでしょう。

この段階では、AIの出力をそのまま使うのではなく、どのような指示を出すと現場に合う案になるかを職員で確認します。

小さく試すことで、園に合う活用方法を見つけやすくなるでしょう。

STEP3.職員間で効果や事例を共有し、園内ルールを整える

AIを試した後は、職員間で使い方や注意点を共有します。

一部の職員だけが使い方を知っている状態では、園全体に定着しにくくなります。

うまくいった使い方だけでなく、修正が必要だった例も共有すると、実務に近いルールを作りやすくなるでしょう。

園内で決めておきたい内容は、以下のとおりです。

  • AIを使う業務の範囲
  • 入力してよい情報・避ける情報
  • 出力内容を確認する担当者
  • 保護者向け文章の確認手順
  • 困ったときの相談先

ルールを明文化しておくと、職員ごとの判断のばらつきを抑えられます。

AIは導入して終わりではなく、使い方を見直しながら園に定着させることが大切です。

AI導入の前に業務全体の見直し方を整理したい方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:【徹底解説】業務改善の具体的な方法と成功への手順|生産性向上とコスト削減を実現

保育現場でAI活用を進めるなら外部サービスの活用も選択肢

保育現場でAIを活用するには、ツールを導入するだけでなく、業務の整理や園内ルールづくりも欠かせません。

自園だけで進めるのが難しい場合は、外部サービスを活用する方法もあります。

NEO assistantは、ヒトとAIを組み合わせた業務支援サービスです。

AIワークフローの構築や運用サポートに加え、オンラインアシスタント業務も依頼できます。

保育現場でAIを取り入れる際も、まずは書類作成・情報整理・職員間共有など、負担の大きい業務を整理することが大切です。

AIに任せる部分と職員が確認する部分を分けることで、現場に合う活用方法を検討しやすくなります。

AI導入を無理なく進めたい方は、ぜひ一度NEO assistantへお問合せください。

お問合せはこちら

保育のAI活用に関するよくある質問

最後に保育のAI活用に関するよくある質問に回答します。

幼稚園でもAIを活用できますか?

幼稚園でもAIを活用できます。

保育園と共通する業務では、おたより作成・行事企画・職員間の情報整理などで活用可能です。

たとえば、季節の行事案を出したり、保護者向け文書の下書きを作ったりする場面で役立ちます。

保育書類や保育記録の作成にAIは活用できますか?

保育書類や保育記録の作成にもAIは活用できます。

AIは文章のたたき台作成やメモの整理を得意とするため、指導案・保育日誌・おたよりなどの作成を補助できます。

箇条書きのメモを文章に整えたり、文章の表現を調整したりする使い方も可能です。

AIを保育現場に導入する前に研修は必要ですか?

導入前に、研修やルール共有を行なうことが望ましいです。

AIの使い方を職員ごとに任せると、個人情報の入力や出力内容の確認にばらつきが出る場合があります。

とくに保育現場では、園児や保護者に関する情報を扱うため、最低限のルールを共有しておくことが重要です。

保育のAI活用は事務負担の軽減から始めよう

保育現場でのAI活用は、保育士の仕事を置き換えるものではありません。

指導案や保育日誌、おたより、連絡帳などの作成を補助し、職員が子どもと向き合う時間を確保するための手段です。

ただし、AIを安全に活用するには、個人情報の取り扱いや出力内容の確認、園内ルールの整備が欠かせません。

まずは、個人情報を含まない文書作成やアイデア出しなど、低リスクな業務から小さく試すことが大切です。

自園だけでAI活用を進めるのが難しい場合は、外部サービスを活用する方法もあります。

NEO assistantでは、ヒトとAIを組み合わせた業務支援により、業務整理やAI活用、運用サポートまで相談できます。

保育現場の事務負担を見直し、AIを無理なく取り入れたい方は、NEO assistantへのお問合せをご検討ください。

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