AIと人の最適解とは?セガ エックスディーの広報現場に見る外部活用
杉谷 勝久様

株式会社セガ エックスディーは、セガと電通のジョイントベンチャーとして2016年に設立された企業です。
「ゲーミフィケーション(※)」を軸に、企業や社会の課題解決に取り組む同社では、体験設計からマーケティング支援、プラットフォーム開発まで幅広い事業を展開しています。
その中で、情報発信や広報、マーケティング・コミュニケーション全般を担うのが「マーケティング・コミュニケーション課」。
社員は2名という少数精鋭体制の中で、業務を止めずに回し続けるため、同社では早くから外部の力を取り入れてきました。
今回は、マーケティング・コミュニケーション課 課長代行の杉谷 勝久氏に、少数精鋭の体制で業務を回し続けるために、どのように外部リソースを活用しているのか。その背景や実際の業務内容、CASTER BIZ assistantを取り入れて感じた変化について、詳しくお話を伺いました。
※ゲームのメカニズムを非ゲームの分野に応用することで、ユーザーのモチベーションを高め、その行動に影響を及ぼすこと
業務効率化から始まった外部活用という選択
──CASTER BIZ assistantの利用は、杉谷さんが入社される前からだったそうですね。導入の背景はどのようなものだったのでしょうか?
はい、私が入社前の話になりますが、業務効率化が大きなテーマだったと聞いています。
やるべきことはたくさんあるのに、人手が足りない。そこで「すべてを自分たちで抱える必要はあるのか」という視点から、アウトソーシングを検討したようです。
その流れの中で、外部サービスの活用を模索し、関連会社からの紹介をきっかけにCASTER BIZ assistantと契約したと聞いています。
少人数でも業務を止めないために。外部に任せている仕事
──現在は、どのような業務を依頼されていますか?
定常的にお願いしているのは、いわゆるモニタリング業務です。
問い合わせ内容の整理や分類、メディア掲載の調査、Googleアラートを使ったトレンド情報の収集などをお願いしています。
問い合わせ内容はさまざまなものを含むため、それらを分類・整理してもらうだけでも、かなり工数が削減されます。
特別なツールを使っているわけではなく、比較的アナログな方法ですが、週単位でまとめてもらっており、全体の状況を把握しやすくなります。
──それ以外には、どんな業務がありますか?
ゲーミフィケーション領域のカオスマップ制作に関連するリサーチもお願いしていました。
ゲーミフィケーションに関する企業のプレスリリースを収集し、業種や提供サービスごとに整理してもらう業務です。
そのほかはスポット業務が多く、たとえば社内向け資料に使用するグラフの作成や数値の整理、イベントや記事で使用する画像の加工、複数の情報源から集めたデータの一覧化などを依頼しています。
また、取材や打ち合わせの文字起こしをツールで行った後の表記調整や要点整理、特定テーマに関する事例・企業リサーチなども、必要に応じてお願いしています。
「専門性や判断を要しない定型的な業務」を切り出せることで、本来注力すべき企画や情報発信に時間を使えるようになっていると感じています。

AIで効率化し、人で仕上げる。その役割を担う存在
──依頼内容を見ると、AIで代替できそうな業務もあるように感じます。
確かに、最近はAIの精度がかなり上がってきています。
文字起こしなどはツールで十分な場面も増えましたし、一次的な情報収集や下調べも、AIで効率化できるようになりました。
ただ、AIが出した情報をそのまま業務で使える形に整えるとなると、まだ人の手が必要だと感じています。
たとえば、AIでリサーチした情報をもとに、どこを残し、どこを削り、どう整理すれば社内で共有しやすいかを判断する作業や、1枚のスライドや図解に落とし込む工程は、どうしても文脈理解が求められます。
その点、CASTER BIZ assistantには「AIで下ごしらえしたものを、人が仕上げる」役割を担っていただいています。
単に作業を代行するのではなく、こちらの目的や使い道を理解した上で、“使える形”まで整えてくれる。
だからこそ、AIと人の役割分担が前提となる今の環境において、ちょうど良い距離感のパートナーだと感じています。
また、依頼の仕方に神経を使いすぎなくていい点も、大きな価値だと感じています。
こちらの考えが完全に整理されていない状態で、少々“雑に”依頼してしまった場合でも、ディレクターの役割を担うフロントの方が、業務を前に進めるために必要な情報を丁寧に確認・調整してくれています。
その過程で、こちらが気づいていなかった前提条件や抜け落ちていた情報を拾い上げ、形にしてくれる。
そうした伴走の姿勢があるからこそ、任せられると感じています。
CASTER BIZ assistantを選び続ける理由。「人」ではなく「チーム」に依頼できるという価値
──派遣やアルバイトではなく、CASTER BIZ assistantを使い続けている理由は何でしょうか?
一番大きいのは、個人ではなく組織として対応してくれる点です。
仮に一人のアルバイトに依頼すると、その人が知っていること・できることに業務が依存してしまい、対応できる範囲も限られてしまいます。
その点、CASTER BIZ assistantの場合はフロント担当者の後にチームがあり、リサーチや資料作成、情報整理、仕組みづくりなど、さまざまなスキルセットを持った人材がいる。
業務内容に応じてさまざまな人が関わってくれるため、「お願いできること」の幅が自然と広がります。
実際に、Googleアラートで収集していた情報についても、「こういう形でまとめると、もっと使いやすくなりますよ」といった提案をもらい、情報を自動で集約する仕組みを一緒に設計してもらったことがありました。
単に指示された作業をこなすだけでなく、業務の背景や目的を踏まえた提案が返ってくる点は、大きな違いだと感じています。
また、リソースが逼迫しているときでも、
「できるかどうか分からないことでも、とりあえず相談できる先がある」というのは、小さなチームにとって非常に大きいと感じています。
広めることに集中するために。これからのマーケティングコミュニケーション
──最後に、外部の力を活用しながら、今後どのような役割を果たしていきたいと考えていますか?
私たちマーケティング・コミュニケーション課のミッションは、ゲーミフィケーションという考え方を、より多くの人に知ってもらい、一人でも多くの方に必要性を感じていただくことです。
発信の“土台”となる業務は欠かせませんが、それだけをやっていても広がってはいきません。
だからこそ、定常業務や細かな作業は外部の力を借りながら、社員は「どう伝えるか」「どう広げるか」という本質的な部分に集中したいと考えています。
そのためのパートナーとして、これからも一緒に取り組んでいけたら嬉しいですね。
株式会社セガ エックスディー マーケティング・コミュニケーション課