人事労務アウトソーシングのサービス10選と選び方のポイント
人事労務業務は、外注できるのをご存じでしょうか? 信頼できる業者に外注できれば自社の業務負担を減らせるため、特徴を比較しつつ最適な業者を選びたいところです。
この記事では、人事労務アウトソーシングのおすすめサービスを中心に、選び方のポイントも紹介します。 業者選びに際してのポイントもお伝えしているので、人事労務の担当者様はぜひご一読ください。
人事労務アウトソーシングとは
人事労務アウトソーシングとは、人事労務に関する業務全般を、専門業者にアウトソーシングすることです。 人事労務に関する業務としては、給与計算や勤怠管理、採用活動、年末調整業務などが該当します。
これらの業務を業者にアウトソーシングすることで、企業には後述するようなさまざまなメリットがもたらされます。
関連記事:給与計算アウトソーシングの費用詳細・料金を抑えるポイント
人事労務アウトソーシングのメリット
続いて、人事労務に関わる業務をアウトソーシングすることにより、企業が享受できるメリットを3つ紹介します。
メリット➀業務の効率化を図れる
人事労務アウトソーシングを活用すれば、担当者の負荷を軽減しつつ、業務の効率化を図ることができます。 人事労務の業務内容は多岐にわたり、かつ専門性も高いため、担当者の負担は決して小さなものではありません。
しかし、これらの業務を外注すれば、担当者の負担が軽減されて、コア業務へ集中させることが可能になります。 また業者より専門性の高いノウハウ提供を受けられるので、非効率的な業務フローを是正することもできます。
メリット②人件費を削減できる
業務の負担だけでなく人件費をカットできることも、人事労務アウトソーシングによりもたらされるメリットです。
人事、労務担当者の採用および育成には多くの人件費がかかりますが、人事労務アウトソーシングを行えば、これらの費用をカットすることが可能です。
くわえて、“繁忙期のみ外注して、閑散期は自社で対応する”、というような調整もできるため、コストに無駄が生じる心配もありません。
メリット③業務が属人化するリスクを下げられる
人事労務アウトソーシングにより、業務の属人化を防ぐことも可能になります。 少数精鋭の組織においては特に、人事労務の業務内容や状況に関して、特定の担当者しか把握していないという、業務の属人化が起こりがちです。
担当者が不在の場合や、退職してしまった場合などでは、引継ぎがうまく行われずに、業務が停滞してしまうという事態も多く見受けられます。
そんなときは、人事労務アウトソーシングの利用によって整備された業務プロセスやフローを自社メンバーに共有して、仕事の内容を可視化するのが効果的です。 業務の“見える化”を推し進めるうえでも、人事労務アウトソーシングは有用なのです。
人事労務アウトソーシングのデメリット
残念ながら、人事労務アウトソーシングには、デメリットもあります。 続いて、人事労務業務を外注することのデメリットを3つ紹介します。
デメリット➀ノウハウが社内に定着しない
人事労務アウトソーシングに頼るばかりでは、ノウハウが社内に定着しません。
そのため、依頼する業務の範囲を限定する、あるいは、定期的に依頼先の業者からフィードバックを受けるなどして、自社へのノウハウ蓄積を図るといった工夫が必要です。
デメリット②情報漏洩のリスクがある
外部へ業務を外注するというサービスの特性上、コンプライアンス体制が不十分な業者に外注してしまうと情報漏洩のリスクも看過できません。
人事労務アウトソーシングを行う際は、信頼できる業者を選んだうえで、情報の管理体制や情報漏洩対策などのセキュリティポリシーも確認しておきましょう。
デメリット③委託先と認識のずれが発生する可能性がある
人事労務の外注に際しては、外注先の企業とのあいだで、業務範囲や、緊急時の対応などに関して認識の齟齬(意見や事柄が、くいちがって、合わないこと )が発生する場合もあります。
認識の齟齬に起因するトラブルを未然に回避するためにも、先方の担当者と密なコミュニケーションをとりつつ、適宜情報の共有を受けられる体制を整えておきたいところです。
人事労務アウトソーシングのおすすめサービス10選
人事労務アウトソーシングでおすすめの10サービスを紹介します。 自社にピッタリなサービスを探してみてください。
その➀CASTER BIZ assistant
人事労務に関わる業務の全般を外注し、効率化を図りたいのであれば、2024年10月時点累計5,000社を超える信頼の実績を有する“オンライン秘書のCASTER BIZ assistant”がおすすめです。
24時間365日のサポート体勢により、何かあった際も迅速にお客さまをお支えすることが可能です。
依頼できる主な業務内容としては、給与計算や勤怠管理、健康診断の面談日程調整や、各種手続き代行サービスなどが挙げられます。
料金は、“BASIC(6ヶ月)”プランの場合、税込み月額145,200円、“LONG(12ヶ月)プランなら、税込み132,000円です。 また、オプションとして依頼内容や時間数に応じて自由に内容を決められるプランも用意されているため、無駄のない最適な費用プランで人事労務アウトソーシングを行えます。
その②HELP YOU
“HELP YOU”は、株式会社ニットが運営するオンライン型の人事労務アウトソーシングサービスです。
豊富なノウハウをもつスタッフが、組織の状況や課題を的確にヒアリングしたうえで、お客さまに合ったコンサルティングを行います。 人事労務のみならず経理やマーケティング業務の外注にも対応しており、現状、“ひとり人事”としてバックオフィス業務全般を担っている場合にも充実したサポートを期待できます。
もっとも安いプランは月額100,000円から利用可能と、費用面のハードルが低いことも特徴です。 上記以外にも複数プランが用意されているので、ニーズに合わせてお選びください。
その③Remoba労務
“Remoba(リモバ)労務”は、オンラインで人事労務業務全般を代行してくれるサービスです。
給与計算から、年末調整、入社・退社手続きに至るまで、人事労務業務全般を幅広く委託することが可能です。 なお、これらのサポートはクラウドを活用して提供されるため、社内手続きのペーパーレス化も叶いつつ、リモートワークの促進にもつながります。
さらに、労務管理は社会保険労務士の監督のもと行われるという、安心感もあります。 料金プランは、“6ヶ月プラン”、“年間プラン”、“1ヶ月プラン”の3つが用意されているため、予算に応じて検討してみてください。
その④freee人事労務アウトソース
“freee人事労務アウトソース”は、クラウド会計ソフト“freee”で知られるfreee株式会社によって提供される人事労務業務の代行サービスです。
プランは複数用意されていますが、“ミニマムプラン”であれば、年払い選択で月額2,000円+従量課金制で利用できます。 企業規模に合わせて無駄なく依頼したい場合に、特におすすめです。
対象となる業務は、給与計算、勤怠管理、各種保険手続きなど、人事労務業務が一通り網羅されています。 なお、サービスはクラウドを通して提供されるため、ペーパーレス化や業務の可視化を図れるというメリットもあります。
その⑤FOC人事アウトソーシング
“FOC人事アウトソーシング”では、30年にわたり、常駐型の人事労務アウトソーシングサービスを提供してきました。 人事労務に関する業務のプロセスや要点は、資料として受け取れるため、社内へのノウハウ定着を促すことも可能です。
給与計算や労務管理全般のほか、確定拠出年金の導入サポートサービスも用意されています。 さらに経営やカスタマーサポートなど、人事労務業務以外の代行も受けているので、バックオフィス業務を一括して外注したい場合にも、フレキシブルに対応してくれます。
なお、料金は、希望されるサービスをヒアリングしたうえでの算出となることにご留意ください。
その⑥給与PRO
給与計算のみを外注したいなら、“給与PRO”がおすすめです。 工数のかかる給与計算業務や年末調整業務を、ピンポイントで安く外注したい際に適しています。
社員数が20名を超す場合は、基本料金の月額13,000円に社員数に応じた費用が別途加算されるといったかたちで、料金プランがシンプルで明確なのもうれしいポイントです。
業務プロセスは標準化されたうえでお客さま側に共有されるため、属人化を排するうえでも効果的です。 なお、給与計算以外の人事労務業務を包括的に依頼することも可能ですが、その場合の費用については直接問い合わせのうえご確認ください。
その⑦MINAGINE
“MINAGINE(ミナジン)”なら、特定の業務から、トータルの人事労務業務サポートまで、ニーズに合わせた人事労務アウトソーシングサービスを受けられます。
給与計算や勤怠管理、年末調整をはじめとした業務を丸投げしたい場合におすすめです。
特に、クラウド型勤怠管理システム“MINAGINE 勤怠管理”は、PCログ機能や不正打刻防止機能が搭載されており、コンプライアンス対策も万全です。 そのほか、提携している社労士による、人事制度および就業規則に関するコンサルティングサービスも用意されています。
依頼するサービスや社員数により費用は異なるので、ご興味があれば一度資料請求することをおすすめします。
その⑧LEGGENDA
“LEGGENDA(レジェンダ)”は、創業28年、800社以上の支援実績を誇るレジェンダグループが提供する人事労務アウトソーシングサービスです。
“給与計算”や、勤怠管理をはじめとする“人事システム”など、外注できる業務別にサービスが分かれています。 必要に応じて委託することで、人事担当者がコア業務に集中できるようサポートしてくれます。
専任のスタッフが二人三脚でサポートしてくれるサービスもあり、初めての外注でなにかと不安を感じられている場合にもおすすめです。 プランによって料金は異なるため、詳細は直接お問い合わせください。
その⑨フジ子さん
“フジ子さん”は、オンラインで人事労務業務全般を請け負うサービスです。
サポートを受けられる主な業務としては、人事・労務・経理が挙げられ、それぞれの領域に特化したスペシャリストがサービスチームに常駐していることも特徴です。 そのため専門性の高いサービスを受けられ、自社が抱える課題もスムーズに解決できます。
サービス提供時間ごとに、月額57,000円を下限として、3つのプランが用意されており、毎月の締め切り日までの連絡で翌月のプラン変更も可能です。
また、初回限定で1週間の無料トライアルも実施しているので、体験のうえ利用を検討できるという安心感もあります。
その⑩JOE
“JOE(ジェーオーイー)”は、給与計算業務50年の歴史を有する、さくらシステムグループ企業が提供する人事労務アウトソーシングサービスです。
累計960社以上もの企業をサポートしてきた実績があり、国際監査基準取得済みの信頼性の高いサービスを提供しているという特徴があります。 人事業務を委託できるほか、既存の業務プロセスに潜む問題や課題を発掘して、適宜業務改善を行ってくれるサービスも用意されています。 情報セキュリティ対策にも力を入れているため、安心して外注を行うことが可能です。
決まったプラン等はないため、料金体系については直接お問い合わせください。
人事労務アウトソーシング先を選ぶ際に確認すべきポイント
人事労務の委託を依頼する外注先を選ぶ際のポイントも、押さえておきましょう。
以下の3つのポイントを押さえて候補を選べば、自社にマッチした業者を絞り込むことができます。
ポイント①求める業務に対応しているか
ひと口に人事労務アウトソーシングといっても、依頼することのできるサービス範囲は各社異なります。 ですから、人事労務アウトソーシングサービスを比較検討する際は、依頼したい業務を請け負ってくれるかどうかという点を第一に確認しましょう。
どれだけ費用が安かろうと、良いサービスであろうと、自社が求めている業務を代行してもらえなければ意味がありません。 候補の業者が提供しているサービス内容については、入念に確認しておきたいところです。
ポイント②予算内で依頼できそうか
費用と予算とのバランスも鑑みたうえで、比較検討を進めましょう。 人事労務アウトソーシングサービスにかかる費用は、業者やプランにより大きなひらきが生じます。
想定している予算を超過してしまえば、コストが増大し、自社の経営を圧迫しかねません。 決められた予算内で依頼が叶うかどうかも、前もって試算する必要があります。
ポイント③信頼できる実績があるか
信頼に足る実績を有していることも、人事労務アウトソーシング先としての必要条件です。
実績が不透明な企業へ外注を依頼するのは、リスクが高いといわざるを得ません。 サービスの導入数や継続数のほか、口コミがある場合は、そちらにも目を通しておきたいところです。 そのうえで、依頼を検討している業務内容に関する実績などについては、直接問い合わせてみることをおすすめします。
人事労務アウトソーシングにより業務効率やコスト削減を図れる
今回は人事労務アウトソーシングのおすすめサービス10社の特徴とともに、選ぶ際のポイントもお伝えしました。
人事労務業務を専門業者へ外注する人事労務アウトソーシングにより、企業は業務効率化や人件費削減、業務の属人化の排除といったさまざまなメリットを享受できます。
サービス選びに際しては、外注できる業務内容の詳細や費用、実績の有無を念入りに確認しつつ比較検討を進めましょう。 もし、外注先選びにお悩みであれば、弊社にご相談ください。
オンライン秘書のCASTER BIZ assistantでは、優秀な人材で構成された専属チームが、企業様を24時間365日サポートいたします。 人事労務アウトソーシングを検討中の企業様は、ぜひ一度お問い合わせください。