オンライン秘書とは?おすすめのサービス6選を比較
「小さなタスクの積み重ねで、仕事が進まない……」「バックオフィスの従業員が、退職してしまった」
このような、ノンコア業務やバックオフィス業務に関する課題は、“オンライン秘書”とよばれるサービスで解決できるかもしれません。
この記事では、オンライン秘書サービスの概要や、利用するメリットを解説いたします。
おすすめのサービスも紹介しますので、リソース不足にお悩みの経営者様は、ぜひご覧ください。
オンライン秘書とは
オンライン秘書とは、さまざまな業務の代行を専門のアシスタントに依頼できるサービスのことです。
その名の通り、オンラインを通じて、画面の向こうにいるアシスタントに、秘書のように細かなサポートを行ってもらうことができます。
インターネット環境さえあればどこからでも指示を出せるので、リモートワークとも相性の良いサービスです。
なお、“秘書”とはいうものの、依頼できるのはスケジュール調整やメール・電話の応対といった、従来の秘書業務にとどまりません。
人事や経理関係の業務、また営業資料の作成やWebサイトの更新など、サービス提供会社によっては秘書の枠にとらわれない依頼が可能です。
そのため、経営者が自身のサポートを依頼するという、従来の秘書に近い使い方はもちろん、業務改善のために従業員のノンコア業務を外注するという活用方法もあります。
オンライン秘書に依頼できる業務
前述したように、オンライン秘書にはさまざまな業務を依頼することができます。
詳細は下記の表をご覧ください。
オンライン秘書に依頼できる業務の一例
カテゴリ | 詳細内容 |
秘書 |
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事務 |
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人事 |
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経理 |
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翻訳 |
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制作 |
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その他 |
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上記はあくまでも一例ですので、依頼先によっては一部業務に対応していない場合や、逆に上記以外の業務にも対応可能な場合もあります。
数あるうちから必要な業務のみを依頼できるので、工夫次第で自社にとってもっとも効率的かつ、コストパフォーマンスの高い活用ができるでしょう。
オンライン秘書を利用するメリット
オンライン秘書には、さまざまな依頼を請けてもらえることがわかりました。
うまく活用してノンコア業務やバックオフィス業務を外注することで、手があくのはもちろんですが、メリットはそれだけではありません。
【オンライン秘書を利用するメリット】
- コア業務に集中できる
- 人件費を削減できる
- 採用や教育の手間が省ける
- 幅広い業務に対応してもらえる
- 退職・欠員の心配から解放される
ここからは、オンライン秘書の利用によって期待できる5つのメリットを紹介いたします。
メリット①コア業務に集中できる
オンライン秘書にノンコア業務を任せることで、経営者自身、あるいは従業員がコア業務に注力できるようになります。
連絡対応や資料作成といった、それ自体が利益に直結するわけではない“ノンコア業務”は、一つひとつは小さくとも、積み重なるとリソースを圧迫します。
コア業務の合間にノンコア業務が発生するので、まとまった時間をとってコア業務に集中するのが難しくなる……といったケースもあるでしょう。
そのようなときは、オンライン秘書を活用すれば、自社はコア業務にのみ集中できます。
ノンコア業務は、個々のタスクが比較的簡単で、属人化しないものが多いので、それゆえオンライン秘書に任せることができるのです。
コア業務に集中できるようになれば、業務の質や効率の向上につながります。
オンライン秘書にノンコア業務を外注したことによって、時間を有効活用でき、年商が前年比5倍にまで増えたケースもあるほどです。
経営者自身にとっても、従業員にとってもノンコア業務の負担は可能な限り削減したいものです。
オンライン秘書を活用して、コア業務に集中できる環境を整えることができれば、大きなメリットを生み出すでしょう。
関連記事:コア業務とノンコア業務の違いとは?
メリット②人件費を削減できる
アシスタントのスタッフを雇用せず、オンライン秘書を利用することで、人件費を抑えられるというメリットもあります。
前述したノンコア業務に関する課題に対しては、担当のスタッフを雇用するという解決策もありますが、そうなると固定で人件費が発生します。
月内で業務量にムラがある場合や、繁忙期・閑散期が明確な場合は、裏を返すとアシスタントの手を借りるほどではない時期でも、給与を支払う必要があるわけです。
その点、オンライン秘書であれば必要な時期にだけ契約することができ、また“1ヶ月に実働○○時間で△△円”という契約形態のため、無駄なコストが発生しません。
“前月は80時間契約だったが、今月は業務量が多いので100時間契約に変更する”といった柔軟な活用も可能です。
本当に人手が必要なときだけ、必要最低限のリソースを得られるので、専任のスタッフを雇用するよりも人件費を抑えられるのです。
また、オンライン秘書の活用は、直接目に見えない部分でもコストカットに寄与する可能性があります。
たとえば、スキルの高い従業員がいたとしても、本人のリソースのうち9割がノンコア業務に割かれているようなことがあれば、それは人件費が無駄になっているといえます。
そこでオンライン秘書にノンコア業務を外注すれば、自社の従業員はコア業務に集中し、最大のパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。
数字だけを一見すると、従業員にかかっている人件費自体は変わらず、むしろオンライン秘書の費用が上乗せして発生しているように感じられるかもしれません。
しかし、ノンコア業務を外注することで、自社の従業員には人件費に見合った価値を創出してもらえるので、結果的にコストの節約につながるのです。
オンライン秘書には、コストの面ではスタッフを採用しないことによる人件費削減と、業務の外注による既存の人件費の最適化という2つのメリットがあるということです。
関連記事:外注と業務委託の違いは?活用のメリット・デメリットも紹介
メリット③採用や教育の手間が省ける
“採用活動や教育にかかる手間が発生しない”というのも、新規採用と比較した際に挙げられる、オンライン秘書ならではのメリットです。
オンライン秘書であれば、契約を結べばすぐ所定の日時に業務を始めてもらえるので、求人の作成や書類選考、面接といった採用活動を実施する必要はありません。
また、多くのサービスでは、業務に慣れたアシスタントが在籍しています。
そのため、自社のルールや基本的な情報さえ伝えれば、教育の手間をかけずに業務に取りかかってもらうことができます。
即戦力を、すぐに確保できるというわけです。
「人手が欲しいけれど、忙しすぎて面接の時間も捻出できない……」「新人を採用したら、教育にリソースが持っていかれるので、結局効率が落ちてしまう」
そのようなお悩みも、オンライン秘書を利用すれば解決します。
メリット④幅広い業務に対応してもらえる
『オンライン秘書に依頼できる業務』の項でもお伝えした通り、オンライン秘書ではさまざまな依頼への対応が可能です。
たとえば“メール対応をメインで、掃除代行と月に10枚程度の領収書発行も依頼する”といったように、必要な業務を組み合わせて依頼することもできます。
さらに、オンライン秘書のアシスタントは、オンラインで対応するサービスの関係上、パソコンの作業に比較的慣れている傾向があります。
“ブログ記事のアップ作業と、アイキャッチ画像の収集、アイコン画像の作成を毎月依頼する”のように、Webコンテンツ作成のアシスタントに特化した活用もできるでしょう。
幅広い業務に対応しているサービスだからこそ、必要なタスクを過不足なく外注することで、業務の効率化を叶えてくれます。
メリット⑤退職・欠員の心配から解放される
オンライン秘書は、契約期間中であれば業務を遂行するので、急な退職で人手不足となってしまう心配もありません。
万が一、オンライン秘書サービス側で担当者が退職することとなったとしても、別のスタッフに引き継がれるため安心です。
自社でスタッフを採用するとなると、“ある日急に辞めてしまうかもしれない”“何らかの事情で休職に入るかもしれない”といったリスクは常に付きまといます。
オンライン秘書であれば、そのような心配は無用です。
また、オンライン秘書は、自社の従業員が産休・育休を取得することが決まっている場合などに、欠員補填の手段としても活用できます。
「こういったサービスがあるので、産休・育休時の欠員については大丈夫」と説明すれば、従業員も安心して休暇を取得することができるでしょう。
退職による急な欠員の心配がなく、育休・産休などによる特定の期間中の欠員にも対応できるのは、オンライン秘書ならではの強みといえます。
オンライン秘書を利用する際の注意点
以上、オンライン秘書の5つのメリットをお伝えいたしました。
柔軟なサービス体系で、自社のリソース不足を効率的に解決できるのがオンライン秘書の大きな強みですが、利用に際しては注意点もあります。
【オンライン秘書を利用する際の注意点】
- ミスコミュニケーションが起こる可能性がある
- 自社に技術・ノウハウが蓄積されない
- 情報漏洩のリスクがある
安心してサービスを利用し、そのメリットを最大化するためにも、以下でお伝えする3つの注意点をご確認ください。
注意点①ミスコミュニケーションが起こる可能性がある
指示・依頼に際し、オンライン秘書の担当アシスタントとコミュニケーションの齟齬が発生する場合があります。
オンラインを通じてやり取りするサービスである都合上、対面と比較するとコミュニケーションには若干の“やりづらさ”を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
「チャットでニュアンスを伝えたり、汲み取ったりするのに時間がかかる」「ちょっとした頼み事をするにも、心理的なハードルがある」といったことは誰しも起こりえます。
また、オンライン秘書は自社の従業員ではなく、あくまでも外注スタッフですので、認識の細部ですれ違いが生じる可能性もないとは言い切れません。
その点を理解したうえで、依頼時には密なコミュニケーションをとることが大切です。
口頭での会話のほうがニュアンスが伝わる場合は、Web会議ツールを活用してもよいでしょう。
オンラインのサービス且つ、外注先のパートナーであるからこそ、コミュニケーションの齟齬は起こり得るものです。
注意点②自社に技術・ノウハウが蓄積されない
オンライン秘書に特定の業務を任せるということは、裏を返すと自社内にノウハウが蓄積されないということでもあります。
自社内で業務を遂行すれば、従業員に経験が蓄積され、ノウハウも自然と集まるようになるでしょう。
それをオンライン秘書に外注するとなると、当然、自社の従業員が経験を積む機会はなくなります。
自社内で技術が育たなければ、半永久的に外注に頼らざるを得なくなることも考えられます。
内製による自社内での経験の蓄積と、外注によるリソースの最適化はそれぞれ一長一短ですので、状況によって判断したいところです。
ただ、オンライン秘書が得意とするのは、多くの企業にとってノンコア業務とよばれるものなので、自社内で経験を積む必要性はあまりないことも考えられます。
サービスによってはアシスタントから業務改善のアドバイスを受けられる場合もあるので、それが自社内でのノウハウの蓄積へとつながることも十分にあり得ます。
注意点③情報漏洩のリスクがある
社外のスタッフに業務を外注する都合上、社外秘の情報を知られる可能性があることにも留意しなければなりません。
情報漏洩のリスクもゼロとは断言できないということです。
とはいえ、オンライン秘書サービス側でも基本的には情報管理体制が整っている場合がほとんどでしょう。
契約に際し、秘密保持契約(NDA)を締結しているサービスであれば、業務上でやり取りした情報は適切に管理されます。
また、サービスの提供会社がPマークやISMS認証といった、情報セキュリティに関する認証を取得していると、より安心です。
オンライン秘書の料金相場
オンライン秘書の月額料金の相場は、月に実働30時間の契約で80,000~130,000円程度です。
これを1時間あたりの料金として割り出すと、およそ2,700~4,400円となります。
自社でスタッフを1人雇用する場合の時給と比べると、割高に感じられるかもしれません。
しかし、先ほどお伝えしたオンライン秘書のメリットを加味すると、むしろ「コストパフォーマンスが高い」という考え方もできるのではないでしょうか。
なお、実際の金額は、対応業務の範囲や契約期間などの諸条件によって異なります。
業務を調整する“ディレクター”という役割を省き、対応業務をコンパクトなものに限定することで、これよりも安い料金を実現しているサービスもあります。
料金だけに着目するのではなく、対応範囲やサポート内容など、多角的な観点から各サービスを比較して、自社に合った依頼先を見つけましょう。
オンライン秘書サービスの選び方については、次の項で詳しく解説いたします。
関連記事:オンライン秘書にかかる費用・選び方・コスト削減のコツ
オンライン秘書の選び方
オンライン秘書サービスはいくつもあるので、「たくさんありすぎて、どこに依頼すればいいのかわからない!」とお困りの方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、以下ではオンライン秘書を選ぶときの4つのポイントをお伝えします。
【オンライン秘書の選び方】
- 対応可能な業務の範囲で選ぶ
- 料金で選ぶ
- 業務のクオリティで選ぶ
- 実績で選ぶ
これらのポイントを軸として、各サービスを比較していけば、自社にぴったりの候補先が見つかるはずです。
関連記事:オンライン秘書は個人事業主でも契約できる?依頼するメリット・デメリット
ポイント①対応可能な業務の範囲で選ぶ
ひと口にオンライン秘書といっても、対応範囲は各社異なるので、まずは自社が依頼したい業務に対応しているサービスをピックアップするところから始めます。
このとき、幅広い業務に対応可能なサービスを選んでおくのがポイントです。
なぜなら、オンライン秘書と長期にわたって付き合うにつれ、事業の拡大などの変化に伴って、依頼したい業務が増えていく可能性があるためです。
対応範囲が狭いサービスだと、将来的に追加で依頼したい業務が発生しても、対応してもらえないことが考えられます。
自社が今、依頼したい内容に対応できるサービスであることは大前提として、そのうえで対応範囲の広いサービスを選びましょう。
ポイント②料金で選ぶ
次に、各サービスの料金を確認します。
「できるだけ安いサービスを使いたい」と思われるかもしれませんが、料金と品質はある程度比例するので、安すぎるサービスは避けたほうが無難です。
料金単体ではなく費用対効果に着目し、相場からかけ離れておらず、尚且つ業務の品質や対応範囲などが適切なサービスを選ぶことが大切です。
各社の料金を比較するには、相見積もりをとることをおすすめします。
同じ条件で複数社に見積もりをとって、見積書を比較することで、Webサイトを見るだけではわからなかった情報も見えてくるかもしれません。
また、料金と一緒に契約期間もご確認ください。
契約期間の設定もまた、サービスによってさまざまです。
“6ヶ月プラン”のように契約期間基準のプランが設定されている場合もあれば、“ひと月○○円”と記載されているものの実際には最低契約期間が定められている場合もあります。
たとえ月額料金が安くとも、最低契約期間が利用を想定している期間よりも長ければ、かえってコストがかかってしまうということです。
“現時点でどの程度の期間、オンライン秘書の利用を想定しているのか”を明確にしたうえで、料金設定と契約期間が適切なサービス・プランを選びましょう。
ポイント③業務のクオリティで選ぶ
当然ではありますが、一定のクオリティが担保されているサービスを選びたいところです。
実際にサービスを使ってみる前に、業務のクオリティを見極めるのはなかなか難しいですが、公式Webサイトや口コミなどからある程度判断することは可能です。
公式Webサイトでは、担当スタッフの採用・教育に関する指針や、サービス体制を確認するとよいでしょう。
たとえば、スタッフはすべて自社採用しており、選考にもこだわっているのであれば、ある程度の安心感が担保されているといえます。
またチームを組んで業務にあたるサービス体制であれば、業務が属人化せず、業務の品質も安定することが期待できます。
サービスによっては、トライアルプランを設けている場合もあるので、実際に利用して肌感覚で品質を判断するのも一案です。
ポイント④実績で選ぶ
最後に、オンライン秘書サービスの実績も確認しましょう。
ここでいう“実績”とは、そのサービスを過去に利用した企業の実績数と、個別の導入事例を指します。
当然、実績数はある程度多いサービスのほうが安心できますが、そのうえで自社と近い条件での利用実績が多いことが望ましいです。
公式Webサイトや資料に掲載されている導入事例のなかから、従業員数や業種、依頼する業務内容などの条件が、自社と似通っている事例を探すとよいでしょう。
オンライン秘書の比較表
ここからは、おすすめのオンライン秘書サービス6選を紹介いたします。
各サービスの料金などの条件については、以下の表をご覧ください。
なお、サービスごとに実働時間の設定が異なるので、ここでは月額料金を実働時間で割った、1時間あたりの料金を提示しております。
1時間あたりの料金(税込)※1 | 契約期間 | オフライン業務 | 実績数 | |
CASTER BIZ assistant | 4,400円~ |
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可 | 4,000以上 |
HELP YOU | 3,666円~ ※2 | 6ヶ月 | 不可 | 非公開 |
i-STAFF | 2,970円~ |
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一部可 | 530以上 |
My Assistant | 2,200円~ | 3ヶ月 | 一部可 | 非公開 |
フジ子さん | 2,640円~ | 1ヶ月 | 一部可 | 1,000以上 |
クラウドワークス エージェント | 1,936円~ | 1ヶ月 | 要問い合わせ | 非公開 |
※1……もっとも割安なプランを利用した場合の最安値
※2……小数点以下切り捨て
各サービスの詳細は、このあと解説いたしますので、引き続き本記事をお読みください。
【幅広い業務に対応】おすすめのオンライン秘書サービス
まずは、オンライン秘書のなかでも、さまざまな業務に対応しているサービスを2社紹介いたします。
幅広い対応を依頼したい場合や、長期的なご利用をお考えの場合におすすめです。
CASTER BIZ assistant
CASTER BIZ assistantは、2024年10月時点で累計導入社数5,000社以上もの実績のあるオンライン秘書サービスです。
アシスタントは1/100の倍率をくぐり抜けた精鋭を自社採用しており、Chatwork株式会社や株式会社メルカリをはじめとする、名だたる企業をサポートしています。
CASTER BIZ assistantでは、秘書の仕事にくわえ、事務・人事系の業務や翻訳、経理サポートなど、多様な業務に対応しており、オフラインの業務も請け負っています。
本記事前半の『オンライン秘書に依頼できる業務』にてご紹介したものは、基本的にすべて対応可能です。
また、助成金・補助金の交付決定後の対応に特化したプランも用意されており、遂行状況報告書の作成やシステムへの入力などを依頼することができます。
実働時間は1ヶ月に30時間までと決められており、料金は契約期間によって異なります。
CASTER BIZ assistantの料金プラン
BASIC | LONG | 助成金・補助金サポートプラン | |
契約期間 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 要問い合わせ |
実働時間 | 30時間/月 | ||
月額料金 | 132,000円/月
(税込145,200円) |
120,000円/月
(税込132,200円) |
180,000円/月
(税込198,000円) |
1時間あたりの料金 | 4,400円
(税込4,840円) |
4,000円
(税込4,400円) |
6,000円 (税込6,600円) |
BASIC・LONGプランは、いずれも1時間あたりの料金として割り出すと4,000円程度です。
なお、アシスタントの実働時間が月内で30時間に満たない場合、余剰分を翌月に繰り越すことが可能です。
反対に、30時間以上の稼働を希望する場合は、翌月分の稼働時間からの“前借り”にも対応しています。
いずれも1時間につき、税込550円の事務手数料が発生しますが、適切に活用することでより効率的な業務改善が叶うでしょう。
幅広い業務に対応可能なオンライン秘書を探しており、繰り越しや前借りによる柔軟な調整をご希望の事業者様に特におすすめです。
HELP YOU
対応範囲が広いオンライン秘書サービスとしては、HELP YOUも挙げられます。
外資系メーカーのマーケティングや出版社の編集など、さまざまな職業を経たアシスタントが在籍しており、その経験を活かして多彩な業務をサポートしてもらえます。
実績数は非公開ではあるものの、三井不動産ビルマネジメント株式会社や株式会社POLAといった大手企業での導入事例があるので、クオリティも折り紙つきです。
ただし、オンラインで完結しない業務や決済をはじめ、対応できないものもあるので、PCを使ったバックオフィス業務に限定した利用を想定しておくとよいでしょう。
サービス体系は、平均5名のチームからのサポートを受けられる“チームプラン”と、専任のアシスタントがサポートする“1名専属プラン”の2種類があります。
いずれも契約期間は6ヶ月で、ひと月あたりの実働時間を選ぶことができます。
HELP YOUの料金プラン
チームプラン | 1名専属プラン | |||
契約期間 | 6ヶ月 | |||
実働時間 | 30時間 | 45時間 | 45時間 | 60時間 |
月額料金 | 100,000円/月
(税込110,000円) |
150,000円/月
(税込165,000円) |
150,000円/月
(税込165,000円) |
200,000円/月
(税込220,000円) |
1時間あたりの料金※ | 3,333円
(税込3,666円) |
3,333円
(税込3,666円) |
3,333円
(税込3,666円) |
3,333円
(税込3,666円) |
※……小数点以下切り捨て
上記の表を見ていただくとわかるように、どのプランを選んでも1時間あたりの料金は変わりません。
なお、実働時間の繰り越しは、初月に限り可能ですが、基本的には繰り越し・前借りともに不可となっています。
そのため、自社に必要なリソースをあらかじめ見極めたうえで、余剰時間が発生しないように実働時間を決める必要があります。
月ごとのタスク量の変動が小さく、オンライン業務のみの依頼で完結する予定の事業者様に適したサービスといえるでしょう。
i-STAFF
i-STAFFでは、秘書業務を中心に、バックオフィスやWebサイト運用、営業アシスタントに関するさまざまな業務をサポートしています。
書類の整理やファイリングなど、必要なものを郵送して任せられるのであれば、オフラインでの対応も可能です。
累計導入社数は530社以上にのぼり、個人事業主から上場企業まで、多様な導入実績があります。
アシスタントの採用にあたっては、厳しい基準を設けたうえで専門業務に関する複数のテストを実施しており、採用率は1%となっています。
このことから、一定の品質が担保されていると判断できるでしょう。
さらに、返金保証制度もついているため、万が一サービスが合わなかった場合も安心です。
プランにかかわらず実働時間は月30時間で固定されており、契約期間によって月額料金が異なります。
i-STAFFの料金プラン
ライトプラン | ベーシックプラン | プレミアムプラン | |
契約期間 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
実働時間 | 30時間/月 | ||
月額料金 | 114,000円/月
(税込125,400円) |
93,000円/月
(税込102,300円) |
81,000円/月
(税込89,100円) |
契約期間が長いプランほど、1時間あたりの料金が安くなるサービス体系となっています。
また、一括払いの場合は5%の値引きを受けられるので、適切なプランと組み合わせればお得にサービスを導入できるでしょう。
ただし、i-STAFFの場合も実働時間の翌月への繰り越しは不可です。
依頼のボリュームが、30時間を大幅に下回ることのないよう、適切に調整したうえで利用を検討したいところです。
オンラインの秘書・バックオフィス業務を中心に、比較的長期間でのご利用を想定されている事業者様に適したサービスといえます。
【リーズナブルな価格帯】おすすめのオンライン秘書サービス
以下では、価格帯が比較的リーズナブルなオンライン秘書サービスを2社紹介いたします。
「業務範囲はコンパクトでよいので、できるだけ安く導入したい!」とお考えの事業者様のご参考となれば幸いです。
My Assistant
先ほどご紹介したCASTER BIZ assistantと同じ、株式会社キャスターの運営する、コンパクトなオンライン秘書サービスがMy Assistantです。
料金は月10時間で25,000円~と、非常に利用しやすいサービスを提供しております。
多くのオンライン秘書サービスは月30時間の契約となっているため、このミニマムなプランを探されていた事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
My Assistantの料金プラン
月10時間プラン | 月20時間プラン | |
契約期間 | 3ヶ月 | |
実働時間 | 10時間 | 20時間 |
月額料金 | 25,000円/月
(税込27,500円) |
40,000円/月
(税込44,000円) |
1時間あたりの料金 | 2,500円
(税込2,750円) |
2,000円
(税込2,200円) |
1時間あたりの料金でみても2,000円~と、CASTER BIZ assistantの半額程度となっています。
My Assistantがこの料金を実現できているのは、CASTER BIZ assistantと異なり、利用者とアシスタントのあいだにディレクションの担当者を置いていないためです。
利用者とアシスタントが直接やり取りする仕組みによってコストを削減しています。
なお、My Assistantの場合は実働時間の繰り越しには対応していないため、その点はご留意ください。
もちろん、品質面はご安心いただけます。
キャスター独自の研修を2ヶ月間受けて、試験に合格した専属のアシスタントが対応いたします。
対応領域は、秘書や事務関連の業務のほか、音声データの文字起こしや誤字脱字チェックといったライティング関連の業務や簡単な画像収集などさまざまです。
書類を郵送でやり取りすれば、印刷やスキャン、書類整理といった一部オフラインでの対応も可能です。
ご自身でのディレクションが可能な事業者様や、比較的ライトな業務を月に10~20時間程度で依頼したい事業者様はぜひご検討ください。
フジ子さん
フジ子さんもまた、安価でアシスタントに業務を依頼できるサービスです。
実働時間が多いプランほど1時間あたりの料金が安くなるサービス体系となっています。
いずれのプランも税抜で1時間につき2,000円台となっており、相場のなかでも比較的リーズナブルな料金設定です。
フジ子さんの料金プラン
PLAN20 | PLAN30 | PLAN50 | |
契約期間 | 1ヶ月 | ||
実働時間 | 20時間 | 30時間 | 50時間 |
月額料金 | 57,000円/月
(税込62,700円) |
84,000円/月
(税込92,400円) |
120,000円/月
(税込132,000円) |
1時間あたりの料金 | 2,850円
(税込3,135円) |
2,800円
(税込3,080円) |
2,400円
(税込2,640円) |
実働時間は20時間から選ぶことができるので、オンライン秘書サービスで一般的な30時間ではやや多い、という場合にもおすすめです。
契約期間は1ヶ月なので、短期間のみ利用したい場合にも適しているでしょう。
ただし、実働時間の繰り越しが不可である点にはご留意ください。
サービス提供においては、厳選な採用基準を設けたうえで、採用後も継続的に研修を実施しているようです。
累計ユーザー数は1,000以上で、株式会社ニコンをはじめとする上場企業や、官公庁の利用実績もあるため、品質面は申し分ないと考えられます。
対応領域には、秘書・人事・経理業務のほか、Webサイトの運用に関する業務も含まれています。
基本的にはパソコンで作業できるものであれば対応可能です。
また、郵便物の受け取りや領収書の仕訳、手紙の代筆といったオフライン業務にも対応しています。
ただし、事業所への訪問は不可なので、掃除などには対応していません。
パソコンで完結する業務をメインで、1ヶ月ごとの契約で少しずつ見直しながら利用を検討したい事業者様におすすめのサービスといえます。
【固定担当制】おすすめのオンライン事務代行サービス
ここまでご紹介してきたサービスは、複数名のアシスタントが業務を請け負う“チーム制”が基本のものでした。
最後に、専任のアシスタントが1人で業務を担う“固定担当制”のサービスを紹介いたします。
クラウドワークス エージェント(旧ビズアシ)
クラウドワークス エージェントは、クラウドソーシングで知られる株式会社クラウドワークスが運営する、オンラインアシスタントサービスです。
クラウドワークスに登録している600万人以上のワーカーのなかから、利用者のニーズにマッチしたアシスタントを紹介してもらうことができます。
固定担当制のため、アシスタント自身にもノウハウが徐々に蓄積され、日々の業務を通じてPDCAを回せるというメリットがあります。
アシスタントとの連携がうまくいかない、あるいは万が一アシスタントに問題があった場合は、サポートに連絡すれば2週間程度で担当を変更してもらえるので安心です。
1ヶ月あたりの実働時間は最低40時間~と、ほかのサービスと比べると多めに設定されています。
また40時間から依頼可能なのはデザイン・広告運用業務のみで、その他の業務は60時間からとなっています。
具体的なプランについては、以下をご覧ください。
クラウドワークス エージェントの料金プラン
契約期間 | 1ヶ月 | ||
実働時間 | 40時間 | 60時間 | 80時間 |
月額料金 | 111,600円~/月
(税込122,760円~) |
111,600円~/月
(税込122,760円~) |
140,800円~/月
(税込154,880円~) |
1時間あたりの料金 | 2,790円~
(税込3,069円~) |
1,860円~
(税込2,046円~) |
1,760円~
(税込1,936円~) |
実際の料金は、契約内容や業務により異なるので、上記はあくまでも目安です。
なお、アシスタントの都合次第にはなりますが実働時間の繰り越しが可能で、さらに繰り越しの際に手数料が発生しません。
また実績数は非公開ですが、従業員数が数十名規模の企業から、1,000名以上の企業まで、多様な導入事例があります。
そのため、マッチするアシスタントさえ見つかれば、企業規模を問わず活用できるサービスといえるでしょう。
オンライン秘書を利用して、業務効率を最大化しよう
今回は、オンライン秘書について、基本的な情報をお伝えするとともに、おすすめのサービスを紹介いたしました。
ノンコア業務を中心に、さまざまな業務を依頼できるオンライン秘書は、適切に活用することで業務効率を大幅に改善できます。
対応範囲や契約期間、料金などの条件をよく確認し、自社に合ったサービスに依頼すれば、オンライン秘書のメリットを最大限に実感できるでしょう。
オンライン秘書のご利用を検討されている事業者様は、ぜひオンライン秘書のCASTER BIZ assistantにお問い合わせください。
1/100の採用倍率を通過した優秀なアシスタントが、貴社の業務をサポートいたします。
本記事でご紹介した以外にも、さまざまな業務への対応が可能です。