スタートアップ企業が業務を外注するメリットとは?

革新的なビジネスモデルを掲げるスタートアップ企業が自社の業務を外注することは、会社の成長を促進するうえで、有効な手段といえます。
業務を依頼することによって、具体的にどのような恩恵を得られるのか、気になりますよね。

 

そこで本記事では、スタートアップ企業が業務を外注するメリットを、外注できる業務とともにご紹介します。
業務を効率化して自社の成長につなげたいご担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。

外注とは

外注は、外部注文の略称で、“仕事や物品、サービスの提供を外部の業者に発注する”という広義な意味で用いられます。

 

外部の専門業者に依頼する目的は、コア業務への注力だけではなく、コストの削減や専門スキルの収集など、実に多様です。
スタートアップ企業においては、ビジネスの立ち上げに全力で臨むために、専門的な業務を外注することが有用です。

 

なお、会社の成長につながるコア業務に集中するために、それ以外のノンコア業務を委託することを“アウトソーシング”ともいいます。

 

関連記事:外注の意味や委託、請負との違いを解説!業者を外注するメリット・デメリット

スタートアップ企業が業務を外注する際のメリット

ここからは、スタートアップ企業が業務を外注するにあたって、得られるメリットをお伝えします。

【スタートアップ企業が業務を外注する際のメリット】

  • コア業務に専念できる
  • コストを削減できる
  • 専門性の高い業務にも対応できる

それでは、詳しく見ていきましょう。

メリット①コア業務に専念できる

新たに事業を立ち上げる際、バックオフィス業務の外注によって、革新的なアイディアの実現に時間を投じることができます。

 

スタートアップ企業が直面する問題として、業務量過多と人手不足が挙げられます。
創業して間もないスタートアップ企業では、少人数で数々の業務を回していかなければならず、企画を実行に移す時間を担保するのは容易ではありません。

 

スタートアップ企業が、イノベーションを起こすために十分な時間を確保することは、事業を展開していくうえでの生命線です。
自社に、画期的なアイディアがあるにもかかわらず、日々の業務の重みに縛られ、イノベーションの輝きが薄れてしまうのはもったいないことです。

 

社員以外が行っても大差がないノンコア業務を、外部に委託することで、会社を飛躍的に成長させるチャンスを掴めるかもしれません。

メリット②コストを削減できる

その道のプロに業務を依頼すれば、無駄なコストを省くことが可能です。

 

業務の遂行にあたって、専門分野に長けた優秀な人材を確保したり、新たに社員を採用して育成したりするためには、相応の費用と時間がかかります。
また、どんなにお金と時間をかけても、専門知識を有した人材の確保や、教育がうまく進まないと、費用対効果は得られません。

 

専門業者に業務を外注すれば、プロの力をすぐに活用できるので、正社員を雇用するより費用の削減が期待できます。
さらに、専門業者が有しているノウハウを使えば、短時間で業務を遂行でき、マネジメント業務にかける工数も省けるため、採用費用や残業代などの不要なコストを抑えられます。

メリット③専門性の高い業務にも対応できる

一般的な事務作業だけではなく、経理やデザイン制作、Web関連などの専門スキルを要する業務も外注することができます。
専門分野に精通したプロに業務を任せれば、効率よく業務の精度を高められます。

 

各専門分野の情報は常に更新されつづけているため、コア業務を進めながら、それぞれの業務に必要な情報を収集することは容易ではありません。
そのようなとき、日頃から業界の最新情報を追っている専門業者に仕事を頼めば、自社に適した情報をピックアップして提案してもらえるはずです。

 

また、近年変動が激化している時代のニーズに対応しようと、主力となる事業とは別に、新しい業界に進出する企業も増えています。
専門業者への外注を上手に活用することで、既存の事業を縮小させずに、新規業務へ挑戦することもできるわけです。

スタートアップ企業が外注できる業務

スタートアップ企業が業務を外注する際、委託できる内容は気になるところですよね。
業務効率化を目指すスタートアップ企業のご担当者様は、以下で紹介する内容をご参考になさってください。

【スタートアップ企業が外注できる業務】

  • 経理
  • 秘書
  • 人事
  • 営業サポート
  • カスタマーサポート
  • データ入力や書類作成

具体的に、各業務内容を掘り下げてお伝えします。

経理

会社の経営に欠かせない業務の一つで、多くの時間と手間がかかるのが、簿記や会計などの経理業務です。
ただし、定型業務が多いことから、容易に外注できるジャンルでもあり、初期の段階で委託することで、会計帳簿を正確かつ最新の状態に保てるという利点があります。

 

経理業務で委託できる業務は、以下の通りです。

 

【外注できる経理の業務例】

  • 売上請求・入金管理
  • 紙伝票データ化
  • 月次仕訳入力代行
  • 支払請求管理・支払実施
  • 請求書・領収書発行

ほかにも、経理フローの整理や改善点の洗い出しを相談することで、自社の経理業務の精度が上がります。

 

関連記事:給与計算アウトソーシングの費用詳細・料金を抑えるポイント

秘書

一人雇うだけで多額の人件費が発生する秘書は、外部に委託することで、大幅にコストを押さえられます。
秘書の代行サービスを活用する場合、プランに応じた時給さえ支払えば、保険料や福利厚生、退職金を含めた諸費用は必要ありません。

 

秘書業務では、主に以下の業務を代行できます。

 

【外注できる経理の業務例】

  • スケジュール管理
  • お礼状をはじめとする各種書状の作成
  • 会食会場や会議室など各種リサーチ
  • 出張手配
  • 翻訳業務

代行サービスでは、数人でチームを組んで対応してくれる場合がほとんどです。
そのため、急病や退職などの不測の事態により人員が不足しても、チーム体制であれば、業務が滞ってしまう心配は無用です。

 

関連記事:おすすめの秘書・電話代行サービス10選と選び方のポイント

人事

社員の採用や教育、労務関連など、会社に欠かせない人事業務は、工数がかかる分野の一つです。
また、労働基準法をはじめとする法対応が必要なため、常に法改正に目を配らなくてはなりませんが、外注することでタイムリーな対応が叶います。

 

以下の業務を外注すれば、人事業務の工数を大幅に削減できます。

 

【外注できる人事の業務例】

  • 入退社手続き
  • 勤怠管理
  • 社員研修
  • 社会保険
  • 労務管理

スタートアップ企業における人事業務は、会社の文化や仕組みをつくる役割を担う領域です。
専門的な知見がなければなおのこと、外注を検討してみましょう。

営業サポート

戦略の立案から商談、アフターフォローまで、膨大な業務が発生する営業活動は、スタートアップ企業にとって、リソースを割けないことが多い業務です。

 

営業サポートを利用すれば、商談や顧客とのコミュニケーションといった、利益に直結する業務に時間をあてられます。
外注できる営業サポート業務は、以下の通りです。

 

【外注できる営業サポートの業務例】

  • 新規開拓
  • 顧客育成
  • 商談契約(フィールドセールス)
  • 契約後・購入後のアフターフォロー
  • 営業戦略立案

経験豊富な外注先に依頼することで、想定外の売り込み先が見つかったり、商材のニーズやセールスポイントがわかったりすることも魅力の一つです。

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カスタマーサポート

豊富な知識と質の高い話術、丁寧な接客など、多様なスキルを要するカスタマーサポートでは、人材の獲得と育成に苦労されることがあるのではないでしょうか。

 

カスタマーサポートに関連して、以下のような業務の外注によって、自社が抱える課題に対処できるかもしれません。

 

【外注できるカスタマーサポートの業務例】

  • ユーザーからの問い合わせ応対
  • テクニカルサポートの問い合わせ対応
  • 営業時間外の対応
  • 顧客対応業務後のレポート作成
  • ECサイトの受注・出荷指示などの業務全般

なお、カスタマーサポートは、スタートアップ企業にとって、顧客と対話できる唯一の接点となる場合があります。
このような業務を外注することで、顧客のリアルな声を共有するために、専用窓口の開設や対応後のレポートの作成にも協力してもらえます。

データ入力や書類作成

単純な作業でありながら時間を要するデータ入力や書類作成を外注することで、自社の有能な社員が会社の重要課題に専念でき、生産性が向上します。

 

データ入力や書類作成においては、単に文字や数字を入力するだけではなく、以下に示した業務を外注することが可能です。

 

【外注できるデータ入力や書類作成の業務例】

  • 顧客名簿入力
  • アンケート入力・集計
  • スキャニング
  • 業務マニュアル作成
  • プレゼン資料作成

短期間で納品できるよう24時間体制を整えている企業や、追加料金を支払うことで即日納品できる企業もあるため、急に業務が発生したときでも安心です。

 

関連記事:データ入力代行サービスのおすすめ6選!選び方のポイントも解説

スタートアップ企業が外注できない業務

アウトソーシングサービスでは、重要な判断を要する業務を委託することができません。

 

経営戦略や組織改革、商品開発のような企画立案業務は、自社の業績や評判などに影響する場合があり、依頼を受けた側は責任を負えないため、外注には不向きです。

 

自社の業務を、社員の判断が必要な業務と定型業務に切り分け、部分的に工数のかかる軽作業のみを依頼しましょう。

スタートアップ企業が活用できるアウトソーシングサービスの種類

ひと口にアウトソーシングサービスといっても、いくつか種類があります。
なかでも、スタートアップ企業が活用できる3種類のアウトソーシングサービスを、以下でご紹介します。

 

【スタートアップ企業が活用できるアウトソーシングサービスの種類】

  • オンラインアシスタント
  • クラウドソーシング
  • BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)

それでは、各概要についてご覧ください。

オンラインアシスタント

アシスタントがリモートで業務をサポートするオンラインアシスタントは、専門性が高く即戦力となる人材を採用しているため、高品質なサービスを受けられるのが魅力です。
チャットワークやSlackなどのコミュニケーションツールで、瞬時に業務を依頼できるのも嬉しいポイントです。

 

一社につき一名のアシスタントが対応するのではなく、チームとなって業務に取り組むため、秘書や人事などの複数業務を一括で外注できます。
定例的に発生する経理や人事業務に加えて、お店の予約やスケジュール調整といった秘書業務など、業務範囲を絞らず依頼することが可能です。

クラウドソーシング

クラウドソーシングは、個人ワーカーへ仕事を依頼できるサービスで、専門業者に依頼するよりも低価格、かつスピーディーに業務を外注することが可能です。

 

仕事の募集から、相手とのマッチングや打ち合わせ、契約、成果物の納品、支払いまでインターネット上で完結でき、金額・納期なども柔軟に設定できます。

 

ただし、ワーカーによってスキルの差が激しいことから、人材の選定が極めて重要になります。
そのため、企業のロゴやチラシの場合はコンペ形式で募集する、データ入力のような単発作業なら、タスクやプロジェクト形式で依頼するのがおすすめの活用方法です。

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)

ノンコア業務のプロセス全般を委託できるBPOを活用すれば、自社の業務効率化を図れます。
通常の業務代行サービスとは異なり、業務の企画や設計、運用から人材の採用まで、自社業務をまるごと外注できるのが特徴です。
主に人事や総務などのバックオフィス業務や、経理・物流・コールセンターなどの部門で、ノンコア業務を一括で任せられるため、適切な人員配置やコストの削減につながります。

 

また、専門性の高い業者がノンコア業務に介入することで、業務の品質向上や業務効率化の実現も見込めます。

スタートアップ企業におすすめのアウトソーシング業者

ここからは、先述したアウトソーシングサービスの種類ごとに、おすすめのアウトソーシング業者をご紹介します。

CASTER BIZ Assistant(キャスター ビズ アシスタント)

オンラインアシスタントのアウトソーシングサービスなら、採用倍率100倍の選考を通過した優秀な人材が、チーム体制でサポートする『オンライン秘書ならCASTER BIZ Assistant』がおすすめです。
CASTER BIZ Assistantは2024年10月時点で累計5,000社以上の利用実績を誇るサービスです。

事務・秘書などのバックオフィス業務に加え、経理・人事・採用なども対応可能で、日常業務から専門領域まで、幅広い業務を外注できます。
業務を委託したあとは、24時間365日安定的に運用してもらえ、自社のニーズに沿って委託する業務をカスタマイズすることもできます。

Lancers(ランサーズ)

『Lancers』は、登録者数110万人以上を誇る国内初のクラウドソーシングサービスです。

 

登録者は、Lancersでの実績や、本人確認・機密保持契約確認の認証状況に応じてランク分けされているため、これらの指標をもとに、自社に適した人材を選定できます。
また、依頼できる仕事は350種類以上あり、タスク形式やプロジェクト形式、コンペ形式など、目的に応じて業務を依頼することが可能です。

芙蓉アウトソーシング&コンサルティング株式会社

芙蓉アウトソーシング&コンサルティング株式会社は、業務全体のプロセスから改善提案、実行までできるBPOサービスを提供する、総合アウトソーシングサービス会社です。

 

人事や経理、カスタマーサポートなど、提供しているサービスは広範囲にわたり、30年以上の歴史と実績を誇ります。
「どの業務を依頼すればよいかわからない」という場合でも、入念な事前調査を通して、自社のニーズに適した提案が可能なので、安心してご相談いただけます。

スタートアップ企業の外注は、専門スキル収集やコスト削減が期待できる


今回は、スタートアップ企業が業務を外注するメリットをお伝えしました。

 

スタートアップ企業が利益に直結しないノンコア業務を外注することで、注力したい業務に専念できるほか、コストの削減にも期待できます。
また、日常業務だけではなく、経理や秘書、人事など工数のかかる専門性の高い業務を委託することも可能です。

 

オンライン秘書のCASTER BIZ assistant』では、インターネット上ですべてのやり取りが完結するため、
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